【文スト】大学行こうとしたら人にぶつかって、謝ろうと振り返ったら横浜のド真ん中で(゜ω゜)!?ってなってます【トリップ】 (ページ37)

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三十六話：貴「普段、厳しい人に褒められたら嬉しいよね。飴と鞭ってこういう事なのかな」ページ37

電流を喰らい、バタバタと倒れていく黒服達。
よかったー…役に立てた……

無意識に入っていた肩の力をそっと抜くと、ぽん、と肩を叩かれた。

国「……A」

叩かれたのと同時に国木田さんの声が聞こえた。

貴「あ、そう言えば国木田さん、私のこと名前で」

振り向くと同時に、頭を撫でられた。

( ﾟωﾟ)＜ﾌｫｯ!??!

驚きで固まる。
仕方なくない？？あの国木田さんに頭撫でられたんだよ？嬉しさと驚きで固まっちゃうよね！！

国「何だ、その……礼を云う。良くやった」

貴「いえ、こんな事でしか、役に立てないので」

国「お前は……社長も云っていたが」

国木田さんがため息を吐きつつ、何かを言おうとした時、再び映像が流れた。

黒服の数人は奥の方にいたため、電流をあまり喰らっておらず、こちらへ向かって発砲してくる。

１、国木田さんの手を引いて横へ
→私達二人は当たらないが、後ろにいた与謝野さんに当たる

２、その場で叫ぶ
→皆しゃがんで、私は国木田さんが引っ張ってくれて物陰へ。窓ガラスは割られるが、人には当たらない

３、ドアを閉める
→手前の黒服が邪魔で、閉まらない。

三つ……なら２！

貴「何人か発砲してきます、しゃがんで！」

国「なっ……！こっちだ！」
貴「おゎ」

私が叫んだのと同時に国木田さんは私の腕を引っ張り、他の人達はその場にしゃがんだ。

直後、バババババッと音がして窓ガラスが割れる音が聞こえてきた。

貴「わぁ……本物の銃って凄い音するんですねぇ」

国「感心しとる場合か！賢治！」

名前を呼ばれた賢治君は「はーい！」と元気良く返事をして、何かを投げた
……事務用の机を、投げた。しかも片手で

( ﾟωﾟ)＜ｳｯｯｯｿｫ……

呆気に取られている私の頭上を机が飛んで行き、黒服達の目の前にそれは落ち、入口が塞がった。
これで弾は来ないと判断したのだろう、国木田さんは立ち上がって、私の方へ手を伸ばした

国「先程云いたかったのは、自分を卑下する事は無いと云う事だ。先刻も今も、助かった」

貴「はぁ……あ、ありがとうございます」

彼の手を取りつつ、そんな会話をしていると、与謝野さんや賢治君もやってくる。

与「そうだよ、胸を張りな！アンタのお陰で事務所がこんなに綺麗なんだからさ。」

宮「ですね！前は酷かったですもんねー。壁も天井も穴だらけで！」

貴「……それ大丈夫だったんですか」

宮「はい！事務所以外は！」

国「止めろ賢治……その話は掘り返すな」