三十五話:貴「与謝野さん、治療道具って言ってたけど……チェーンソーなんか使うの……?」 ページ36
与謝野さんの手伝いが終わり、国木田さんと一緒に書類を運んでいる途中、ある事に気付いた
そう言えば敦君、帰ってくるの遅いな……また何かに絡まれてるのかな
そんな事を考えながら、どさりと国木田さんの机に書類を置いた。
次の書類を運ぼうと振り返ると、難しい顔をした国木田さんが立っていた。
貴「どうかしました?」
国「小僧が訳の判らない事を云って、何処かへ行った」
貴「……はぁ」
なるほどわからん( ・_・)
国「全く、忙しいと云うのに……」
ぶつぶつ言いながら、書類を置く国木田さん。
その時、頭の中に映像が流れた。
弾け飛ぶドア。そこからヒゲを生やした老人?と武装したサングラスの黒服達が入ってくる。
1、ドアが開かないよう押さえる
→相手は異能力で開けたのだろう、ドアと一緒に吹き飛ばされる。
2、こっちから開ける
→相手は不意を突かれ、スキができる
今回は二つ。だったら2の方だな。
しかし、何も準備せずに開けるのでは意味がない。
相手は銃を持っていた。スキができた所で、何かをしなければそれを撃たれて終わりだ。
……あ、そうだ。
貴「……国木田さん。誰かが数人、乗り込んできます。スタンガンは出せますか?それと水の準備を」
国「……!あぁ出せる、判った。後は水だな?」
貴「はい、お願いします」
彼は私の意図をすぐに察知し、事務員に素早く水を用意させる。
そろそろ来るかなー、と判断した私は、つかつかとドアの前まで歩いていき、勢い良くドアを開ける。
貴「こんにちは、ご依頼ですか?」
「「!?」」
ちょうどドアを開けようとしていたらしい、彼らはぴたりと固まる。
そりゃそうだ。完全な不意打ちを狙ってきたのに、私がドアを開けたのだから。
鳩が豆鉄砲喰らったような顔してるm9(^Д^)プギャー
貴「ご依頼であれば、事前の予約をお願いします」
国「下がれ、A!」
彼のその言葉と同時に床を蹴り、黒服達から距離を取る。
私と入れ違いに、黒服達に水が撒かれた。
国「今回は大人しく帰るんだな、次からは
『独歩吟客』──
国木田さんが手帳の紙を破き、それがスタンガンへと変わる。
彼は素早くスイッチを入れ、黒服達の足元へと放り投げた。
そして、彼らが慌てるより早く、電流が流れたのだった。
三十六話:貴「普段、厳しい人に褒められたら嬉しいよね。飴と鞭ってこういう事なのかな」→←三十四話:貴「国木田さん、冷静になってる……落ち着いたのかな」
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ゆ - 終わり!?よければ続きを書いていただきたいです! (8月4日 16時) (レス) @page40 id: c79aedafe2 (このIDを非表示/違反報告)
アミィ(プロフ) - 続き楽しみです! (2022年11月20日 19時) (レス) @page40 id: c9eebc8f54 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - すごく面白いです! (2020年5月27日 15時) (レス) id: bb617ea598 (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 面白いです!続きが気になります! (2019年6月25日 18時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
りぼん - 国木田さん大好きなんでオチ希望です! 続編全裸待機 (2019年5月5日 1時) (レス) id: b54d609d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮野 x他1人 | 作成日時:2017年2月16日 16時