目が覚めたらアンドロイドだった (ページ6)

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6.最強？？ページ6

『お待たせしました』

紅茶を注ぎ、コトッとティーカップをルゥマ様の前に置く。

『熱いうちにお召し上がりくださいませ』

「ありがとうございます。ではいただきましょうかね」

『ノーベル様ももう一杯いかがですか？』

「ふむ、‪それでは頂こうかな。」

私の自信満々な表情を見て察してくれたらしい。ノーベル様にもおかわりの分を注いだ。

二人がほぼ同時にカップに口をつけた。

さあ、どうだ……？

「やぁ、美味しいですねぇ。最近飲んだどの紅茶よりも。」

「ああ、私もそう思うよ。さっきと少し味が変わったね。理由を教えてくれるかな。」

『実はですね……』

私はさっき気づいた紅茶の性質についてお二人に話した。

「なるほど、なるほど。それはとても賢いですねぇ。ああ、お祝いに新しい服を買いましょう。靴でも良いですよ。」

『そんなに私に貢がないでください…。まだ先月頂いたものも全部着れていないんですから。』

「おや、律儀に全部着ようとしているんですか。これはこれは、あっはっは」

なぜ笑われている…いかん、このままだとルゥマ様の祖父性を刺激しかねん。

んーーーー？

ってあれ？ていうことは顔良し、頭良し、家事も出来て紅茶も美味しい完璧アンドロイドの完成じゃない？

最強では？

自分でも紅茶を飲んでみたけどちょっと時間がたちすぎちゃってぬるくなっていた。残念。