目が覚めたらアンドロイドだった (ページ3)

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3. XY-0610RN ページ3

何だか別世界のお話のように感じた。他人事のような。いや、私はアンドロイドだから他アンドロイド事か？

ノーベルさんと話しているとある部屋に着いた。そこは普通のリビングのような場所。促されソファに腰掛けると突然思い出したように話しかけられた。

「そういえば名前を決めていなかった。そうだな……A、Aなんてどうだろう。私としてはいい響きだと思うんだが。」

『…素敵です。良いと思います。』

Aか……。XY-0610RN、A。うん、しっくりくる。まるで前世から同じ名前だったような。

「この先の話をしよう。普通野良アンドロイドや闇マスターに造られたアンドロイドはWGに引き渡すのが法だ。だが、生憎私は闇マスターなのでね。どうだろう、」

私の元に居ないかい？

『……え？』

「実はアンドロイドを造るのに技術はあるのだが、人手が足りなくてね。事情も事情だから君のような訳ありの人材を求めていたんだ。」

「どうかな？」

今思い返すと何故あの返答をしたのか未だに分からない。分からないけど、行くあてがないとか記憶が無いとか関係なく＜なりたい＞と思ってしまった。そこにいれば必ずなれる確証なんてどこにもないのに。

『お願いします。私を』

ここに置いてください

プロフィール

XY-0610RN A
『マスターに頂いた第二の生、無駄にはしない所存です！』
製造日 6月10日(ロボットの日)
容姿お好きに
身長お好きに
体重お好きに
職業ノーベルの助手、遊園地のカフェの店員
好きなもの人間、アンドロイド
嫌いなもの怒鳴る人

ノーベルとルゥマのメイドを務めるアンドロイド。
『kokoro』の発達はかなりのもので人間と見間違うほど。
記憶喪失のところをノーベルに助けられそれ以来心酔している。
ルゥマには孫扱いされている。何故。Why。
アインザッツに一方的に敵意を示しており、常に攻撃的。