2.私がアンドロイドだった件について ページ2
目の前の生物が造り物だということに気が付かなかった。凄まじく人間に近いものなのだな。
「そしてその二、ここは私のラボだよ。ここで君を……修理した。」
『私はどこか壊れていたのですか？』
「ああ。ここから近い場所で君が倒れていてね。原因は不明だかボディの損壊がかなり激しかった。そのため、勝手ながら私が自ら修理を行った。」
同族による治療、修理は普通のことなのだろうか？疑問に思ったが口には出さなくても良いと判断した。
「残念だが、メモリーの一部が修復不可能だった。だから君は今、記憶が無い。」
『…そうですか。直して頂きありがとうございます。』
「いや、お礼を言われる筋はないよ。そしてその三、私はノーベル。さっきも言った通りアンドロイドだ。ああ、ここからは歩きながら話そう。立てるかい？」
『えぇ。』
恐る恐るゆっくりと床に足をつける。少しふらついたが歩行には問題ない。
「私はアンドロイドでありながらアンドロイドを開発しようとしている。」
『ここではアンドロイドがアンドロイドを創り出したりすることは異端なのでしょうか？』
「そうだね。皆やろうとは思っていないだろう。基本的には人間が製造している。」
『ということは私も？』
「ああ。だが、君は
ワールドガバメント？闇マスター？？
「おっと失礼。そこからだったね。まず……」
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作者名：ソプラノのマスク | 作成日時：2023年7月23日 16時
