首領の女 ３

気がかりな事 ページ21

三途
「もう泣き止んだか？」

A
『うん、ありがとう』

三途
「泣き止んだらこれ着ろ
靴はこれ、鞄はこれ
着たら声かけろ」

A
『はい、分かりました』



















Aは渡された服に着替える
胸元が大きく開いた七分袖の黒ドレス
腰には付属のベルトが巻かれていた
靴はつま先にファーの付いたサンダル
ヒールの高さは９．５cm
鞄は赤のクラッチバック
アクセサリーは
ブレスレット２つに指輪が４つ
ブランドは全部FENDIでまとめられていた



















蘭
「それだとキスマークバレバレじゃねーか」

三途
「は？ジャケット着さすわ」



















渡されたジャケットもFENDIで
タキシード風のショートジャケットだった

部屋を出て車に乗り込む



















A
『あの、どこへ？』

三途
「腹減ってねーか？」

A
『はい、お昼はまだだったので』

蘭
「飯食えるいーとこ」



















ご飯が食べれるいーとこ？
レストランかどっかなのだろうか
でもAには一つ気がかりな事があった
それは九井に黙って出てきたこと
話そうとしたら
いーからいーからと手を引っ張られ言う暇がなかった
勝手に出てきてしまっていいものかと
ココに連絡するよう言われた手前
これは後で問い詰められそうだなと考えていた

天と地の差→←三途と灰谷兄弟

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す