完璧な奥さん２

大量のプリン ページ28

『葛葉』

葛葉
「ん？ぅおっ！！なに？！は？！」



















叶さんと一緒に
くっさんのいる場所に一緒に着いて来ると
扉を開けた瞬間、女はくっさんに抱きついた



















ローレン、レオス
「................」

葛葉
「え、なに？状況が理解できないんだけど」

叶
「僕もわかんない
トイレ行こうとしたら
トイレの前にふたりで座ってんだもん」

葛葉
「ん？なんで？」

叶
「Aちゃんが具合悪そうだったんだって
それでトイレに詰め込んで待ってたらしいよ」

葛葉
「あーー吐いた？」

『........吐いてない』

葛葉
「ん、今は？気持ち悪い？」

『微妙』

葛葉
「なら大人しくしとけ
ってかなんで来たんだよ」

『あれ』



















指された指の先にはレオスの持ってる紙袋
それはレオスのじゃなかった



















『差し入れ持ってきた』

葛葉
「わざわざここまで？」

『いらないなら持って帰る』

葛葉
「中身なに？」

『プリン』

葛葉
「レオス貸して、みんなで食おうぜ」

『離れたら許さない、恨むから』

葛葉
「はいはい、仰せのままに」



















紙袋には箱が何個かあって
中身は大量のプリン、しかも手作り
貰ってもいいのかと思ったけど
食えと言われありがたく頂いた
くっさんの奥さんはよほど離れたくないのか
くっさんの上に横向きに座りぎゅっと抱きついたまま
なにもなかったかのようにプリンを頬張る人に
聞いてもいいのか聞かない方がいいのか
どうしたらいいのかわからずレオスと目を合わせた

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