煙ミュニケーション ページ13
「どーせやったらシャオさんも吸います？」
「せやなぁ……給仕君何吸うとる？ショートピースはよう吸わんくて……」
「hi-liteです」
「それ一本もろてもいい？」
「どうぞ」
箱の底を叩いて一本取り出すとまたすまんなぁと謝って咥えた煙草にZIPPOで火をつけて差し上げた。
「あー……きっつ」
「シャオさん普段軽いのしか吸いませんもんね」
「でも久しぶりに吸うたら美味しいな」
顔を顰めながらもへにゃりと力の抜けた笑いを零すのはシャオさんと呼ばれた方。シャオロン様で間違いないだろう。
「あ、俺シャオロンって言うねん。給仕係やったらゾムの事で大変やと思うけど頑張ってな」
「ありがとうございます。誠心誠意頑張らせて頂きます」
「でも久々にコネシマ様って言われてちょっと笑ってもうたわ」
「そですね」
ケタケタと笑うお二方に苦笑いで返す。一般兵の方にもコネシマ様がシャオロン様やショッピ様に煽られているのをよく見聞きしているのが非戦闘要員の俺の所まで届いている。
梔子色のような金茶色のような不思議な塩梅の瞳はキラキラと輝き、紅白のストライプと黄色のオーバーオールが目に煩い。
「全員と顔合わせ済ませたん？」
「いえ…まだお会い出来てない方もいらっしゃいます」
「今日は偵察出てるとこもないやろうし多分全員おるやろ」
「でもアレっすよね。トントンさん自ら案内したんでしょう？珍しいっすね」
「あー、いつもはその辺の部下に任せんのにな。確かに珍しいなぁ」
「え……そうなんですか？」
やはりおかしい……総統閣下直々のご指名と書記長様による案内……どうやら本格的に普通では無いことに気付き初めて内心冷や汗を流した。
「書記長様から聞きましたが総統閣下からのご指名、だそうで……」
「へぇ……グルッペンからねぇ……」
「あーあ……それでこっちに呼ばれるんやったら悪い事ではないとは思いますけど……なんかしたんすか？」
「いえ……全く心当たりがなく……」
「まぁグルッペンも突発的やからな。あいつのお墨付きなら安心して任せられるやろ」
「……期待に応えられるように頑張らせて頂きます」
その後シャオロン様とショッピ様の歓談を聞きながら煙草が燃え尽きるまでゆっくり煙の味を楽しみ、お二方に一礼してから喫煙室を後にした。
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加藤(プロフ) - 花緑青さん» しております！が抜けてました・・・ﾊｽﾞｶｼｲ (2019年8月23日 4時) (
レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - 加藤さん» 加藤様コメントありがとうございます！直球の告白有難く受け止めさせて頂きます。まだまだ酷暑が続きますので加藤様もお気をつけてお過ごし下さい。 (2019年8月21日 12時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - す、好きです！！！！！！癒しをありがとうございます！！！！お体にお気をつけて！更新も楽しみに！！！ (2019年8月21日 6時) (レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - ねむるさん» ねむる様コメントありがとうございます。某イルカはWindowsの何かのツールで出てきたコンシェルジュ的なキャラクターですね。｢お前を消す方法｣などで調べると画像が出てくると思います。給仕君を気に入って頂きありがとうございます！きっと彼も喜んでいると思います (2019年8月20日 21時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 男主くんの設定すごいすきです...。某イルカのオマージュ分からくて地元の水族館のイルカ出てくるCM思いつきました() (2019年8月20日 20時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花緑青 | 作成日時：2019年8月16日 8時
