2,5.特別な客 続 ページ5
引き続き…ーテゾーロ視点ー
何故Aが申し訳なさそうな顔になる？
私がやったんだぞ？
…そんなもの、Aにとっては関係無いだろうがな。
テ「A、君は私の特別な客。そんな事も知らない部下なんぞ私には必要のないものだ」
まぁ、依頼時のみに限り私の強力なボディガード(部下)とも言えるが…
それでもいつもはここ、グランテゾーロに住んでいる(泊まっている)客だ。
金を落とし、私の数少ない信頼できる内の1人。
……何とも言えない…
客でありながら部下にでもなる。
ならば君はなんと呼ぶべきか？
私にはわからない。
だからあえて私は特別な客と呼ぶ。
そうこうと考えている内にAと私は酒場を後にする。
まずは私の部屋へと向かう為、道を歩く。
今日は何故か歩く気分だったのだ。
Aにも許可は取っている。
貴「テゾーロ、好きだ。愛している」
Aは急に私へと告白をする。
思わず驚きを隠せず顔に出てしまったがすぐにそれらを抑えて軽く笑った。
テ「…そうか。それはありがたいことだ。」
貴「ふふ……」
Aは笑っているつもりだろうがその表情には少し曇りがあった。
…当たり前か……
''イエス''とも''ノー''とも言わない感謝の言葉。
それは限りなく''ノー''に近いものでありその告白は受け取れない…つまり振ったという事と同類になる。
''彼女''はステラを思い浮かばせるほどステラに似ている。
口調は似つかないが…
長く艶のある金の髪。
優しい笑顔。
そして私を呼ぶテゾーロと言う透き通った声。
全てが全て…それ故にステラを重ねてしまう。
しかしそれは''彼女''にとても失礼だ。
''ステラに似ていたから君が好きになった''
そんな事で''彼女''を好きになるなんて許されるはずがない。
エンターテイナーとして、カジノの''王''として…いや、それ以前に1人の男として、そんな事、口が裂けても言えない。
もっと別の……ちゃんとAとして、Aにしか無いものでAに自信を持って…
''好きだ''
と私から言えるようにしないと…
そう、私から…
A。
本当は君の全てが愛おしい。
私だって君のことは好きだ…
こんな事を考えるのも可笑しいが、ステラ以上に…
あぁ、''また''私はAを振ってしまった。
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SAKURA(プロフ) - 堕天使ルイさん» ありがとうございます!!気ままな気まぐれ更新ですが、これからもよろしくお願いします！！ (2018年6月19日 8時) (
レス) id: 01f3af1974 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使ルイ - 気に入りました…!! 更新、楽しみにしてます。頑張ってください。 (2018年6月16日 10時) (レス) id: d4dbc80d97 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - もんべすとさん» うわぁぁぁ……！同士がいて嬉しいです！少しご期待から遠ざかると思いますが今後ともお楽しみ頂けたら幸いに思います! (2018年5月25日 23時) (レス) id: 01f3af1974 (このIDを非表示/違反報告)
もんべすと - いえいえ！テゾーロのお話すごく好きなので楽しみにしてます！ (2018年5月23日 23時) (レス) id: 23de86f9dd (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - もんべすとさん» ありがとうございます！頑張ります！更新速度は遅いと思いますが暖かく見守ってください！ (2018年5月22日 23時) (レス) id: 01f3af1974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SAKURA | 作成日時：2018年5月21日 20時
