1.グランテゾーロ ページ2
私がここに住み始めてから既に数年が経とうとしていた。
元々カジノとかは好きな方だったけど、ここに住んでいるのにはもう一つ大事な理由がある。
ここ、''グランテゾーロ''のオーナーであり国王であり、究極のエンターテイナーであるギルド・テゾーロに……
そう、一目惚れしたから。
貴「早く来てほしいものだ…」
少し古びた酒屋の椅子に座り、私は彼を待つ。
ん？何で高級なレストランとかじゃないかって？
ま、まぁ、いつもは高級な所なんだが、今日は珍しく''テゾーロ''自身が店の視察をしたいって言うから待ち合わせはここになった。
「よぉ、ねぇちゃん！1人かぁ??」
貴「………」
「おいおい、無視すんなよぉ」
待て待て待て。
なんかすごく面倒くさそうな奴に絡まれているんだが？
貴「…誰？」
違う、おそらくこの質問は違う。
この質問は私自身名乗ってないのに名前が相手に知られてるーって感じの時に使うセリフだ。
って、何自分で自分にツッコンみを入れているんだ!?
ーとか何とか思っている内にその男は私に近づいた。
ウプ、酒臭い…
私に近寄るな…
「へへ、おれぁ、テゾーロ様の部下だ!!おらねぇちゃん！金が欲しいんだろぉ??一杯付き合えよー」
貴「遠慮する」←即答
「はっ!?」
取り敢えず君はいらない。
何処かへ行ってくれはしないか？
貴「っていうか、君はテゾーロの手下って言ってもきっと最近入ったばかりか…それか雑用だな？」
ﾄﾞｫﾝｯ
貴「!!」
「うるせぇなぁ…」
突然放たれる銃声。
威嚇銃らしく、床から煙が上がっている。
なんだ、やはり図星だったのか。
店長「!!お客様！どうなさいました!?」
おっと、流石に銃声となれば店長が黙っていないか。
そのままそのテゾーロの部下とやらを…
「どうもこうもねぇよ元軍人!!」
ﾀﾞｧﾝ!
貴「！」
テゾーロの部下と名乗る男が止めに入った元軍人？の頭を踏みつけた。
「おら、笑えよ。お客様には？？」
店長「は、はは…」
店長はすぐに作り笑いをする。
あぁ、忘れていた…
店長はテゾーロと関係のある者には逆らえないのか。
そうだ。
この人たちは払うことのできない借金をしているんだった。
「だー！クソっ！おいそこの女！」
貴「私のことか？」
「そうだ！テメェ、覚えてろよ、テゾーロ様に頼んで奴 隷にしてやる！！」
貴「……そうか、出来るものならすればいい」
コレがテゾーロの部下ならば辞めた方がいい。
テゾーロの顔に泥を塗っている。
私はそう思った。
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SAKURA(プロフ) - 堕天使ルイさん» ありがとうございます!!気ままな気まぐれ更新ですが、これからもよろしくお願いします！！ (2018年6月19日 8時) (
レス) id: 01f3af1974 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使ルイ - 気に入りました…!! 更新、楽しみにしてます。頑張ってください。 (2018年6月16日 10時) (レス) id: d4dbc80d97 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - もんべすとさん» うわぁぁぁ……！同士がいて嬉しいです！少しご期待から遠ざかると思いますが今後ともお楽しみ頂けたら幸いに思います! (2018年5月25日 23時) (レス) id: 01f3af1974 (このIDを非表示/違反報告)
もんべすと - いえいえ！テゾーロのお話すごく好きなので楽しみにしてます！ (2018年5月23日 23時) (レス) id: 23de86f9dd (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - もんべすとさん» ありがとうございます！頑張ります！更新速度は遅いと思いますが暖かく見守ってください！ (2018年5月22日 23時) (レス) id: 01f3af1974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SAKURA | 作成日時：2018年5月21日 20時
