Love suddenly‥‥016 ページ16
・
「おい治!」
各軍ごとそれぞれ説明を聞き
応援や種目の練習をしていると
後ろから怒りの声が聞こえ
溜息を吐きながら振り返る。
「お前何いちゃついとんねん!」
「ただ話してただけやん。」
「見せびらかしてたやろ‼」
「声でかいわアホ。」
赤いハチマキを付けている上
大きな怒鳴り声を出すので
所々からの視線を感じるが
本人は気にしていないらしく。
「嫉妬深い男は嫌われるよ。」
「角名も同伴やぞ‼」
「はいはい。」
角名に至ってはもはや
この状況を楽しんでいる。
面倒くさいので助けを求めたいが
銀は応援練習に忙しそうで
北さんは見つける事が出来ない。
「でも侑の話もしたよ。」
「何話したん⁈」
「去年の騎馬戦で喧嘩した話。」
「はあ⁈もっと他に話題あるやろ!」
2人が話している中周りを見渡すと
彼女が休憩から戻るのが目に入る。
視線が合い手招きすれば
不思議そうにこちらへ来た。
「おい侑。」
「なんや。」
「念願の春咲ちゃんやで。」
「こんにちは!」
後ろからの登場に最初こそ
驚きを隠せない様子だったが
先程の態度とは打って変わり
嬉しそうに表情を緩ませる。
「今赤軍休憩中ですか?」
「せやで!」
「先輩赤似合いますね!」
「ほんま?ありがとお。」
遠目から見る事はよくあったが
目の前で会話を聞くのは初めてで、
甘々な雰囲気を醸し出す態度に
角名は笑いを堪えていた。
「こんな所におったんか。」
「え⁈北さん⁈」
「銀が探し回ってたで。」
「今行きます‼」
部活の時の様に動揺しながら
北さんの後をついて行き
嵐が過ぎ去った様な
穏やかな空気になる。
「じゃあ私もそろそろ、」
「あ、巻き込んですまん。」
「大丈夫ですよ!」
「ありがとう。」
お互い手を振り別れ
種目練習へと戻った。
・
Love suddenly‥‥017→←Love suddenly‥‥015
730人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おむすび(プロフ) - reさん» そう言って頂いて本当に嬉しいです(*^^*) 更新早めに頑張ります!笑 (2020年7月13日 20時) (レス) id: 1216826321 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 続きがとても気になります!治くんにがんばってほしです( 笑 ) (2020年7月11日 21時) (レス) id: 03c36e1792 (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - あみさん» ありがとうございます(*^_^*) 更新頑張ります! (2020年6月24日 20時) (レス) id: 1216826321 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - とっっっても面白いです!!続きこれからも楽しみにしてます!! (2020年6月24日 19時) (レス) id: 1c785aa052 (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます!とても嬉しく励みになります(*^^*) (2020年6月22日 14時) (レス) id: 1216826321 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おむすび | 作成日時:2020年6月21日 20時