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俺が出てけって言った手前、なんかあったらヤだなって思うだけで…安全な場所にいるならそれはそれで。
そう。
アイツが誰と何してようが俺には、関係ないわけで…。
…。
…。
「チッ!携帯番号くらい教えとけよあのバカ女」
なぜ俺が焦るのか。
意味がわからないまま、家を飛び出した。
探せばきりがないけど、
まだ安心な駅周辺より、優先的に住宅街の方を探す。
ひたすら探す。
途方も無い作業だ。
なんで俺がこんなことしなきゃなんないんだ。
肺が痛くなるまで走ったけど、Aどころか人っ子一人歩いていないし。
「さすがにこんな所までこないか…」
駅まで戻ろうとしたけど、道を挟んだ向こう側に公園らしい広場が見えて、足を止めた。
アイツ…こういう所のベンチに座ってぼーっとしてそう。
なんとなく、そんな気がして、走った。
アスレチックと、小さな噴水を抜けて、酒盛りしてる迷惑な学生達の横を通り過ぎ、
街灯の少ない、木の生い茂った場所までたどり着くと、
「あ…いた」
スマホで地面を照らしながら歩いているAと、その後ろにぴたりとくっついている男の姿が見えて、足を止めた。
探しものでもしてるのか。
でも、あの男の距離感、どう考えても違和感がある。
ピッタリと貼り付いて、明らかに、Aの尻ばかり見てるし。
だいたい、スーツのタイトなスカートであんなに屈むなよ。
「あの大馬鹿お人好し女…」
次の瞬間、男がAの手を掴んだ。
Aは何が起きたのか全くわからないといった様子で戸惑っていて、男はそんなアイツを容赦なく茂みに引きずり込もうとしている。
それを見た瞬間、一気に頭に血が上って、
「バカなの?」
『え?』
気が付いたら、男の背中に飛び蹴りしてた。
地面に転がった男は、俺の体格を見て慌てて走って逃げていった。
「なに、してんの」
『何って…鍵、落としたって…さっきの…』
声、震えてんじゃん。
へたり込んでるAの手首を握って立たせようとするけど、痛みが走ったのか顔を歪めたから、
ちょっと躊躇して、
手を握った。
小さくて、細くて、頼りない手。
Aが俺を見上げる潤んだ目が、
なんてゆうか、色々やばくて、
慌てて目をそらした。
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ｵｻﾅｲ(プロフ) - namiの部屋さん» namiの部屋様、嬉しいコメントありがとうございます^_^サディスティックなグクちゃんもいいですよね♡わかりみが深すぎますw (2022年9月24日 21時) (
レス) id: 5bc8bd2025 (このIDを非表示/違反報告)
namiの部屋(プロフ) - まだ読んでる途中なんですけど我慢できずにコメントさせていただきました！何年もうらつく愛読してますが久しぶりに私のドストライクの小説と出会えました！！このドSグクのキャラ最高です大好きです！引き続き楽しく読ませていただきます！更新頑張ってください！ (2022年9月24日 14時) (レス) @page13 id: bde19c8f5c (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ukさん» uk様、勿体ないお言葉ありがとうございます;勿体なさすぎて焦りますwこれからも悶絶していただけるようにw、頑張って更新しますー! (2022年9月3日 11時) (レス) id: 507e311f10 (このIDを非表示/違反報告)
uk(プロフ) - て、天才なのでしょうかと何度も思いました。ｵｻﾅｲ様の書くグクが可愛くてかっこよくて何度悶絶したか…。続きを読むのを楽しみにしてます。 (2022年8月31日 18時) (レス) @page50 id: 1deb3068ed (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - せなさん» せな様、感想ありがとうございます♡勿体ないお言葉でございますッ。グクテテ、バチバチしてますね笑 たくさんたくさんバチバチします、これからもきっと笑 (2022年8月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2022年8月11日 19時
