▽ 縁下さんの妹さん【ハイキュー】 (ページ17)

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兄 17 ページ17

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『いや別に悲しかった、とかではなくて…びっくりした、かな、そのときは』

沈黙が続いた。

みんなAの話に耳を傾けていて。

『いや、かわいくねーぞ、ってなんだよ。私のせいで、ってなんだよ。なんで私こんなボロクソ言われてんの、って』

「…」

『意味わかんなくて、もうなんか言われるの面倒だなあって思って。まあ元々、笑うことが多かったわけじゃないけど』

「そんなこと、あった、のか」

『え、うん、あったよ』

「俺、知らなかった…」

『うん、言ってないからね。…はっ、ていうか練習、！私、練習見に来たはず、なんだった…』

「あ、そ、そうだな！おいみんな、準備するぞ！」

「準備なら、もうしてある」

「し、清水！谷地さん！スマン！！」

『すみません、私の長話のせいで…』

「ううん、大丈夫、Aちゃん。見学よね？流れ球に気をつけてね」

「そ、そそそこは危ないですよっ！！日向と影山くんの速攻がものすごい速さでとんできますよ！！」

『速、攻…』

「ハイッ、なのでこっちにいた方がいいですよ…！！！」

『あ、はい、ありがとう。きみの名前、きいてもいいかな？』

「ハッ、や、谷地仁花でありますっ！！」

『仁花…よろしくね。私は縁下A』

「Aちゃん…ですか、お願いします！」

『うん、よろしくね』

谷地さんとも話せて嬉しそうなA。

さっきの話、驚いた。

し、なんでわかってやれてなかったんだろう、って自己嫌悪。

…どうしたらいいのか、俺にはわからない。