兄 02 ページ2
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「え、ちょ、A!? え、なにしてんの!?」
『あ、兄さんいた』
「いや、いた、じゃないから!!」
大声を出す俺。
冷静な妹。
珍しそうに妹を見るバレー部。
『なんでそんな驚いてるの』
「そりゃ驚くだろ!! いきなり妹が部活きたら!!」
『え、だって今日から母さんたち旅行じゃん』
「…そういえばそうだったな」
『だから今日の夕飯なにがいいかな、って思って訊きに来た』
なんて会話していたら、今まで静かだったあの2人が、
「え、縁下…。兄さん、とか、妹とか言ってるけど…」
「力、まさか妹いたのか…!?」
なんてきいてくるもんだから、答えるしかなくなった。
でも、答えようとしたら、遮られた。
『あ、はい、力の妹のAです』
妹に。
「うおおおかわええ、、」
「隠してんじゃねえぞ力ァー!!」
『え、と、主将さんはどちらに…』
うるさい2人を気にせず、大地さんを探すA。
「あ、ああ、俺だけど…」
『あ、澤村大地さん…、ですか?』
「ああ」
『1年2組、縁下Aです。兄がいつもお世話になっています。そして今日、私もお世話になります』
「うん、え!? んん!?」
そうかと思えば、いきなり意味不明なことを言って、大地さんを驚かせる始末。
「コラA! なに意味不明なこと言ってんだよ…」
『兄さんのバレー、見てあげようと思って』
「なんでそんな上から!?」
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作者名:花夏 | 作成日時:2016年9月18日 17時