弟に甘える 〔千尋ver.〕 ページ30
千尋 side
今日は姉さんが家に来てる
そして、後から抱きしめられている
『ちーちゃぁん…』
千尋「どうしたの?」
『ちょっと、甘えたいの…勝手に甘えるか気にしないでぇ……』
千尋「はいはい」
姉さんは俺だけに弱い部分を見せる
それは俺が姉さんに言ったこと。遠月学園に通っていた姉さんは、すっごく料理が上手かった
実力が全ての遠月学園。でも、人と言うものは欲にまみれている
欲が無い人なんていない。人は誰しも必ずなにか欲を持ってる
姉さんに向けられていたのは、憧れと尊敬と嫉妬だった
包丁で姉さんの手に怪我を追わせたりする人は、1人じゃなかった。それでも姉さんは負けずに凛々しく過ごしていた
けど、人は泣きたい時がある。俺は姉さんが泣いているところを見てしまった
声を出さないように口を手で覆い、電気を消して蹲っていた
俺は耐えられなかった
昔から動物にも人にも好かれる姉さんは、弱い部分を見せることがなかった
他人の話は聞くけど、自分の話はしなかった
だから俺は姉さんに、俺の前では素でいてっと頼んだ。もちろん、最初は断られた。けど、姉さんも限界だっんだろう
すぐに折れてしまった
それから姉さんは辛い時俺に甘えるようになった
千尋「……A姉、俺がいるから安心して…」
『う、ん……いつも、ありがとう…ちーちゃん…』
きっと疲れたんだろう。今まで外国にいたのに急に日本に帰ってきたのだから…
でも安心して。俺はいつでもA姉の味方だから…それは葵も一緒だよ…
別世界へ!? 【七つの大罪】→←素敵帽子さんと自 殺趣味の男性との出会い
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作者名:Iuna | 作成日時:2017年9月23日 10時