奪われた、だから…【刀剣乱舞 × 文スト】

19話 ページ20

不知火は迷う事なく審神者の部屋に向かう。


審神者の部屋に近付くに連れて、変な匂いが鼻を擽る。


障子を少し開け、中を確認すると…。


審神者が遊女と遊んでいた。


部屋の床には、大量の酒瓶。


審神者も遊女も着ている着物が肌蹴ていた。


不知火は其の光景を見て静かに移動する。


結界を貼り、審神者部屋に音が届かないように。


然して、不知火が向かったのは大広間だった。


そこには沢山の遊女と、肌蹴た刀剣男士達。


多くが涙を流し、恐怖に震えている。



『…The woman is dead』



不知火は、そう云った。


唯々、そう云った。


襖を少しだけ開いていただけ。


なのに、不知火以外の女は死んだ。


不思議に思う刀剣男士を他所に、不知火は大広間に入った。



『…ねぇ、君達は自由になりたい？』

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