奪われた、だから…【刀剣乱舞 × 文スト】

16話 ページ17

目星も付いたし、私は露西亜人について調べた。


でも、調べても個人情報だったり、見れなかったり…結果的に露西亜人の情報は何一つとして収穫がなかった。



『…却説…そろそろ出るか…。

外も煩くなってきた』



USBメモリを取り、異能力を解除する。


そして部屋から出た。


扉の前で、中原中也と太宰治が言い争っていた。



中原「…よォ」



中原は私を睨んできた。


理由は簡単。


信用できないんだろう。


まぁ、其れが普通の反応なのかな？


でも…彼は人間では無いんだけど。



太宰「君に質問がある。

正直に答えてくれ。

…君は…異能力者かい？」



太宰は僅かに真剣みを含ませて、私に問い掛ける。



『…却説、如何でしょうね』



太宰「真剣に答えてくれないかい？」



『誰も変事をしていないのに、質問をしたのは其方だ。

其れに…今の状況は君達にとって不利』



中原「何云ってんだ？

俺は重力、此奴は無効化。

圧倒的に手前の方が不利だろ」



『…慥かに、私が異能力者の場合無効化の能力は厄介かもしれません。

けれど…時には例外の中にも例外はあるものですよ？

何より私は貴方達の真名を知っていますし…私の方が有利なんですよ？』



太宰「其れは一体…」



『ふふっ、わかりませんか？

私が例外の例外。

詰まり…太宰治の異能力が効かない存在。

異能力無効化、と云う例外を覆せるのですよ』



二人の顔に驚きが見える。


彼等は和泉守と愛染の事を人間と思って居る。


二人が神様だと、知らない。


刀剣男士の事は全てが機密。


幾ら、ポートマフィアでも知り得ない。

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