検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:54,816 hit

25話 ページ26

*


不知火は現世に訪れていた。


理由は特に無く、散歩感覚だ。



『そう云えばポートマフィアを無断で行かなったな…。

まぁいいか。

彼方も余り気にして無いだろうし。

私が調べたのも一度切り。

殺したのも一度。

此れなら大丈夫だよね』



不知火は一人でそう納得し、昼のヨコハマを歩く。


近侍を連れないのか、と思うかも知れないが抜かりはないようだ。


不知火の懐には、日向政宗。


背には加州清光。


加州は、竹刀袋に入って居る。



『却説、何処に行こうかな』


不知火は立ち止まっていたが、迷う事無く適当な道を歩き出す。


然し、突然不知火の手首が何かに掴まれた。


不知火は感覚的に男性の手だと理解した。


振り向くと…目元の包帯が無く、黒い外套は茶色になっていたが、不知火は太宰だと分かった。



『…随分と変わられましたね』



太宰「君も余り変わらないね。

一目見ただけで、直ぐに分かったよ」



『そうですか。

で、私に何かご用ですか?

元ポートマフィア最年少幹部、異能力無効化の太宰治殿。

否、武装探偵社所属の太宰治殿?』



太宰「君の頭の中に或る情報は計り知れないね…。

私がポートマフィアを抜けて、武装探偵社に居ることも把握済みとは…。

なのに、私は君を知らない。

安吾でさえ、口を閉ざし聞くな、と迄云う始末。

君は何者なんだい?

ポートマフィアから突然姿を晦まして…ポートマフィアは四年も見つけられないなんて…」



『質問が多いですね…。

私が貴方達の事を知ってるのは当たり前なんです。

何より…貴方が私の事がわからないのは必然です。

其れでは、また会えると良いですね?』



そう云うと不知火は、桜吹雪と一緒に本丸に帰るのだった。


太宰は立ち尽くす事しか出来なかった。

報告書→←24話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 大丈夫です。ありがとうございます! (2019年6月8日 7時) (レス) id: 38888895ed (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - 躪さん» ありがとうございます!リクエストの方は、明日ぐらいに公開しようと思っています。リクエストの時より、だいぶ変わってしまいました。申し訳ございません。 (2019年6月8日 0時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!リクエストの件はどうなりましたか? (2019年6月7日 22時) (レス) id: 38888895ed (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - Asterisk《あすたりすく》さん» ありがと〜!!(≧▽≦) (2019年6月7日 18時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
Asterisk《あすたりすく》(プロフ) - 完結おめでとう〜! (2019年6月7日 18時) (レス) id: 13131826f9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Iuna | 作成日時:2019年5月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。