丗伍 ▽ ページ4
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谷崎「ナオミッ!!」
重心を失い、前へ倒れこむナオミを
氷華『………』
氷華が倒れ込んだナオミに向かって、右手を伸ばした。
燈華『…血を、吸い取るの?』
氷華『いえ。
これ以上、彼女の血が流れない様に操ります』
氷華は右手を少し強張らせ、ぐっと念じた。
氷華『無益な殺しはしません。
そんな事をしてしまうと織田さんに怒られてしまいますから』
氷華の白髪が、風で靡いた。
少しだけ、口角も上がっていた。
氷華『其れに、もう少し見ていましょう?
樋口さんには申し訳ないですけど、
此処からの展開は燈華も読めるのではないでしょうか?』
燈華は、顎に親指を押し当て、暫し考えた。
…そしてそっと目を見開き、不敵に笑った。
燈華『……ああ、氷華の言う通りだ。
拙いね、形勢逆転、かな』
…ふたりの予測通り、
空間を埋め尽くす、儚げな
周りには幻想的な詩句が飛び交い、場を彩る。
対照的に____
谷崎「敦くん」
敦は谷崎の声で、一瞬恐怖から引き戻された。
谷崎「奥に避難するンだ…
こいつは___ボクが
___殺す
瞬間、谷崎は目をかっと見開いた。
殺気を毒牙の如く放った________!
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作者名:Iuna & Asterisk x他1人 | 作成日時:2019年1月13日 13時