番外編【兄と妹】本編とかなり変わってます ページ32
初めに。
この番外編では、中原中也の正体を含む話になっております。
本編を書いている時には知らなかった真実がアニメでしていたので、番外編、と言う形で少しだけ書いています。
それでは、どうぞ。
☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆
絢爛は夕餉を作る中原の背を見て言う。
『お兄ちゃん』
中原「なンだ?」
『お兄ちゃん』
中原「何だよ?」
『お兄ちゃん』
中原「そう何度も云わなくても聞こえてンぞ?」
中原は火を止めて、絢爛を見る。
中原「どーした?」
『…私はお兄ちゃんの事を、本当にお兄ちゃんって呼んで良いの?』
中原「はァ?」
急にどうしたンだよ」
『…私もお兄ちゃんも、異能力の安全装置に過ぎないでしょ?
なら、私が貴方をお兄ちゃん、と呼ぶのは間違ってるんじゃないか、て思って…』
中原はキッチンから離れて、絢爛の近く来た。
そして、絢爛を抱きしめた。
中原「…慥かにそうかも知れねェが…。
別に呼び方なんざ何でも善いじゃねぇか。
俺がお前を妹って思って。
お前が俺を兄って思ってたら、其れで善いだろ。
血なんざ、所詮は血なんだからな。
大切なのは互いの思いとかじゃねぇのか?」
そして、中原は絢爛を離し何時も付けているピアスを見せる。
中原「何より…之が兄妹の証なんだろ?
だったら、兄妹じゃねぇか。
だからAが俺をお兄ちゃんって呼ぶのは変じゃねぇよ」
中原はそう云い何度か絢爛の頭を撫で、キッチンに戻る。
絢爛は撫でられた処に自分の手を置いて、表情を緩める。
『…有難う、お兄ちゃん』(ボソッ
小さな声でそう呟く。
其の微かな呟きは確りと中原に届いていたのだった。
☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆
作者は、最近迄【絢爛】と言う言葉があるとは知りませんでした。
何とも恥ずかしい…。
絢爛の意味 → きらびやかで美しく艶やかな様子のこと。
転じて詩文の装飾が多く美しいことの例え。
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凛音 - 完結おめでとうございます!でもこれで終わりなのが寂しいです。あぁ、ヤバい目に涙が、、、 (10月6日 17時) (レス) @page32 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
月城 凛月 - だいぶ最後の更新日と差がありますが、コメントさせて頂きます 一日中読んでいて、とっても面白かったです。完結おめでとう御座います。此作品に出会えて良かったと思います。刀剣乱舞は見たことがなかったのですが、すごく楽しめました。 (2023年4月9日 6時) (レス) @page32 id: 430ee1c6c8 (このIDを非表示/違反報告)
カリナと咲(プロフ) - あ"ぁぁぁぁぁ!!!完結おめでとうございまずぅぅぅぅ!!!もー!!泣いちゃったじゃないですかー!!こんな…こんないい作品をありがどうございまずぅぅぅぅ!!!(泣) (2022年2月12日 19時) (レス) @page32 id: 5c46ccd9a8 (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - あみさん» ありがとうございます!悪いことは蓄積されて、良い時に限って返ってくる気がします。涙…!?私が泣きそうな程嬉しいのですが…! (2019年4月30日 8時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!この小説を読んで色々考えさせられました!自分のした悪いことは倍になって帰ってくるのがよくわかりますね。最後はもう涙で画面が見えなかったです! (2019年4月30日 3時) (レス) id: 4355172021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Iuna | 作成日時:2018年8月3日 19時