五十話 ページ1
太宰治 side
Aちゃんが叫ぶと、地は揺れ、亀裂が入っていく。
太宰「Aちゃん!落ち着いて!!」
Aちゃんに触れようとしても、何かがAちゃんを守って触れない。
森「これは…」
中原「A!!落ち着け!!!
お前はこんなこと、望んでねェだろ!!」
『だって、私は…。
…私を必要としてくれない…。
皆、私の異能力目当て…。
私は、私を受け入れてくれる世界がいい…。
此の世界は…要らないの…』
Aちゃんの本音…。
其れは、十六歳の心には重すぎる。
誰にも自分を必要とされない。
求められるのは、力のみ…。
其れに…Aちゃんは幼い頃に時の政府に連れていかれてる。
昔から、幼い頃から…Aちゃんは…。
太宰「苦しんでいたんだね…。
己を見てくれる人がいなくて…。
ただ力だけを求められて…」
森「成程…。
彼女が繋いでいた心の鎖を私は壊してしまったのか…。
ここ迄の力とはね…」
中原「A!
お前は、此の世界が嫌なんじャなくて!!
力しか見られねぇ、己が嫌なんだろ!!」
『っ…』
微かにAちゃんは反応した。
Aちゃん…。
君の心はとても綺麗なんだね…。
綺麗過ぎて、汚れを知らなくて…。
だから、苦しいんだね。
中島「何が起きてるんですか?!
って、Aさん!?」
泉「ポートマフィア…!!」
福沢「森医師、貴方…私の部下に何を云った」
森「君の力がほしいと言ったらこれだ。
…トドメを刺してしまったみたいだね…」
ナオミ「Aちゃん!!
目を覚まして!!」
『私は……自由に、なりたい…。
お兄ちゃん…助けて…』
太宰「Aちゃん…!!」
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凛音 - 完結おめでとうございます!でもこれで終わりなのが寂しいです。あぁ、ヤバい目に涙が、、、 (10月6日 17時) (レス) @page32 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
月城 凛月 - だいぶ最後の更新日と差がありますが、コメントさせて頂きます 一日中読んでいて、とっても面白かったです。完結おめでとう御座います。此作品に出会えて良かったと思います。刀剣乱舞は見たことがなかったのですが、すごく楽しめました。 (2023年4月9日 6時) (レス) @page32 id: 430ee1c6c8 (このIDを非表示/違反報告)
カリナと咲(プロフ) - あ"ぁぁぁぁぁ!!!完結おめでとうございまずぅぅぅぅ!!!もー!!泣いちゃったじゃないですかー!!こんな…こんないい作品をありがどうございまずぅぅぅぅ!!!(泣) (2022年2月12日 19時) (レス) @page32 id: 5c46ccd9a8 (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - あみさん» ありがとうございます!悪いことは蓄積されて、良い時に限って返ってくる気がします。涙…!?私が泣きそうな程嬉しいのですが…! (2019年4月30日 8時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!この小説を読んで色々考えさせられました!自分のした悪いことは倍になって帰ってくるのがよくわかりますね。最後はもう涙で画面が見えなかったです! (2019年4月30日 3時) (レス) id: 4355172021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Iuna | 作成日時:2018年8月3日 19時