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拾弐 ページ13

*



今日も芥川さんの治療をする。



毎度の事ながら傷が凄い。



異能力を使いたいけど…其れは太宰幹部の命に背くこと。



でも…私は…。





芥川「?どうかしたのか」





手が止まれば心配そうに彼は私の顔を見る。



彼は…きっと変わってしまう。



幹部の教育のせいで。



でも、彼には必要なこと。



妹の銀さんの為にも…彼は…。




『…異能力…_____ 』




其の言葉を表に出すだけで、芥川さんの傷は治る。



芥川さんは驚愕する。



私は…笑った。



傷が残るのは嫌だもん。





芥川「なっ…!

太宰さんの命に背く事になるのだぞ!!」




『うん、覚悟の上だよ』




?「へぇ〜…本当に?」




視線を上げて、芥川さんの奥を見る。



扉付近に太宰幹部が、冷たい目をして立っている。



知ってるよ。



私が芥川さんの治療をする時、必ず貴方は近くに居る事ぐらい。





『…はい』






太宰さんは私に近付く。





芥川「だ、太宰さん!

子奴は…僕の為に…!

其の…許して、貰えないでしょうか…?」





芥川さんは太宰幹部に許しを乞う。



貴方が謝る事ではないのに…。






太宰「元々は、君が怪我をするのが悪い。

きちんと異能力が制御出来ていれば善いだけの事だよ」




芥川「っ…」






太宰幹部は芥川さんに一切目を向けない。



太宰幹部の視線の先は…私だ。





『…』



太宰「君は、今した事の意味が判ってる?

君は幹部である私の命令を破った。

でも、私は君を殺さない。

君の異能力は稀有だからね」





『…』





太宰「でも…殺さなきゃ善いだけの話し」





太宰幹部は手を振り上げて、私の頬を叩く。



叩かれた頬は赤くなり、自然的に私は横を向いた。





太宰「私は之でも許していたのだよ?

君が芥川君に使用する包帯等に異能力を付けている事ぐらい知っていた」

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Iuna(プロフ) - Aster.さん» ありがと〜!更新頑張る!! (2019年7月15日 9時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
Iuna(プロフ) - 筑最さん» ありがとうございます!分かります!!めっちゃ好きです!!!! (2019年7月15日 9時) (レス) id: 1960f5595d (このIDを非表示/違反報告)
Aster.(プロフ) - 新作おめでとう〜!更新頑張ってね! (2019年7月15日 8時) (レス) id: 13131826f9 (このIDを非表示/違反報告)
筑最(プロフ) - あーこういうシリアスなやつ好きなんですよねー!!これからも頑張って下さい!! (2019年7月15日 1時) (レス) id: 27d7716bc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Iuna x他1人 | 作成日時:2019年7月15日 1時

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