ポートマフィアの女医には、秘密が或る様で【文スト】

拾壱 ページ12

？「余り、彼女を困らせないで下さい」



太宰「其れは私に云っているのかい？」



？「此処に俺と貴方以外に誰か居ますか？」



太宰「全く、彼女にも云っておかないとね。

部下の躾はきちんとする様に」



雨音「…」



太宰「ねぇ、私はずっと疑問だったんだ。

何故、君の様な人が彼女何かに付き従うのか。

良ければ教えてもらえないだろうか？」



雨音「…教えると思いますか？」



太宰「否、教えては貰えないだろうね。

首領すら何も云わない」



雨音「…彼女に…A様に何をするおつもりで？」





雨音の言葉に太宰は笑った。



其の笑みはとても恐ろしいものだった。





太宰「少し…闇に染まってもらうだけだよ」



雨音「…そうですか」



太宰「おや、意外と淡白だね」



雨音「別に…後悔をするのは、貴方の方なので」





そう云い雨音は太宰の前から去った。



太宰は雨音の方を見ながら笑った。





太宰「君は何処迄先を見ているのかな…？」

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