始の姉は夢ノ咲で新しい出会いをするようです (ページ6)

今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:26,894 hit

５話ページ6

ところで、佐賀美さんが一向に見つからないんだけど……

あと、完全に迷子……

……迷子、か……

昔を思い出すね……

始を過去に縛り付けるきっかけを作った時のことを………

もう過ぎたこと

解決したしたしね

それにもう私は外に出られるようになった

始は、過去を乗り越えて外国に行った

過去を乗り越えないと、きっと始は外国に行かないよね……

姉としては、始が前を見てくれたのが嬉しいけど……

少し、寂しいな………

…兄さん、私はこれで良かったのかな？

なぁんて、考えても何にもならないのに……

会わないだけで、こんなに寂しくなるんだ…

会いたいなぁ

pururururu

『でん、わ？』

『はい、もしもし？』

？「久しぶりだな…」

『始！？えっ！！？？』

始「あぁ。正真正銘姉さんの弟の睦月始だ」

『……』

始「姉さん？」

『…ごめん、ちょっと感動と驚きが…』

始「？」

『始の声、聞きたいなぁって思ってたら急に電話がかかってきて、誰かなぁ？って思ったら聞きたいと思ってた始だったんだよ？驚きと感動が…』

始「……俺も姉さんの声が聞きたかった」

『えっ？』

始「…姉さんのおかげで俺は過去から未来に進めた。

だけど、今までずっと姉さんと過ごしてきたんだ、少し寂しくなるんだ…

悪いな、こんな事で電話して…」

『ううん、嬉しいよ。

私も寂しいと思ったから。

でも、始には仲間がいるでしょ？

始の周りには昔から沢山の人が集まっていた。

けど、始…

彼らは、いつもと違うでしょ？』

始「あぁ」

『私の力だけじゃ始を助ける事なんて出来なかった。彼らの力もあって出来たことだと思うよ？

…それにね？

あのライブ…皆の歌が、音楽が、私に力をくれた、勇気をくれた、進む為の希望をくれた

皆の力があってこその、 ” 軌跡 ” だったんだよ

きっと…』

始「…姉さん…」

『…これからも頑張れ！私は日本で皆のことを、応援してるから』

始「ありがとう。…姉さん……」

『何？』

始「…俺は、姉さんの弟で良かったと思うよ。

姉さんの弟じゃ無かったら、きっと今の俺は無いと思うから……」

『！！……私も始が弟で良かったよ。

始じゃなかったらきっと私は、病気に負けてた。

だから、ありがとう。私の弟に生まれてきてくれて』