#17【sideなし】 ページ18
「迷子？……どういう事だよ。」
「あの時植物園でレオナさんを待ってた時に出会ったんスよ。」
「それで？」
「最初は分からなくて寮に送る代わりに後でマドル要求しようと思ったけど気づいたッス。」
ラギーはレオナに事のいきさつを全て話した。出来るだけ分かりやすく。
「いや〜、髪を下ろしてた姿もなかなか可愛かったッス〜」
1番初めにAの素顔を見たのはラギーのみ。リドルやアズールの時はかろうじて髪と目の色が判別できる程度だ。
「でも残念ッス…レオナさんも見ました？彼女の腕章、あれよく見たらハーツラビュルっぽくないスか！？
それにベストも赤色だったし、これは確定ッスわ……………
でも何でハーツラビュルなんスかね…あそこの寮長かなり厳しいッス…たった1日で逃げ出しそうな新入生もわんさかいたって聞いたけど…
てあれ？レオナさん？レオナさーん？」
先程からなんの反応も示さない。ラギーの方を見ることもせず腕を組みながら歩いている。
「オレだけ一方的に喋る形になってかなり寂しいッスよー…」
「……そうか。」
「は、はい？」
「ラギー。俺がそのくらいで諦めると思ったか？」
「えー、引き入れるっていってもかなり面倒ッスよ！？絶対あの寮長が黙ってないッス……」
��あの寮長��とはもちろんリドルの事だ。ユニーク魔法が厄介で、出来るだけ敵に回したくない相手だ。
「それがどうした。俺に出来ない事なんてねぇんだよ。」
「分かりましたよー…(もし彼女がサバナクローに来たら毎日顔を見れる…て、何考えてるんスかオレ！？)」
「(あのお坊っちゃんなんかにAを奪われてたまるかっての。)」
それからは部屋に戻るまで2人とも無言だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 409人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カド松(プロフ) - ページ26のケイト先輩の早着替えであつ森の着替えるシーンが思い浮かんだ (2021年1月31日 21時) (
レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
狐の雨傘(プロフ) - 最新頑張ってください(*＞∇＜)ﾉ (2020年12月21日 19時) (レス) id: ba82413c14 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
