【スパイダーマン】君が誰の妹だって･･･

23話 ページ23

部室について･･･と言っても狭い部屋だけど･･･。
新たに先生の紹介をする。

ほら、前の･･･Aの時みたいにね。


｢新しい顧問のパオロ･コンティ先生｣
｢１ヶ月の短い時間ですが、目一杯！僕の数学知識を、皆さんにお伝え出来たらなと思います！よろしくお願いします！｣


先生が来てくれて嬉しいよ。
これでフラッシュがもう少し正解できるようになれば、もっと嬉しいのに。なんてね！

自己紹介も終わり、時計を見れば15時になっている。そろそろ“親愛なる隣人”の出番かな？


｢あー･･･と、僕、インターンがあるから。そろそろ。パオロ先生よろしくお願いします。A、後で迎えに来るから外じゃなくて玄関で待ってて！いい？絶対に外で1人になったらダメだからね！｣
｢分かってる。大丈夫よピーター。｣
｢俺が見てるから心配するな！｣
｢頼むよネッド！！｣


カバンを引っ掴んで、バタバタと手を振って学校を後にした。




──────(side ネッド)
｢ピーターとAは、付き合ってるの？｣
｢フー･･･先生って結構大胆。｣


ピーターが帰ったあとで、パオロ先生が不思議そうな顔をしてそう言った。
MJもなかなか楽しそうに笑ってる。


｢あ、えっとその、付き合ってる訳じゃなくて･･･｣
｢助けてもらったんだ、この間のマンションの爆発事故から。で、家がないからAは、ピーターの家にお世話になってる。な！｣
｢えぇ･･･そうね。｣


俺だって初めて話を聞かされた時は驚いた。

恥ずかしそうに俯いたA。

あれ？もしかしてAって･･･いやいやまだ確信がないな。それにどっちなのかも分からない。

スパイダーマンにも助けて貰ってるし、もう少し様子を見てピーターに伝えることにしよう！

うーん！俺冴えてる！


なんて俺が考えてる間、パオロ先生が物凄く嬉しそうにニッコリ笑ってたって、後からMJが教えてくれた。

恋を応援する先生としてだろって思うだろ？でもMJは「なんか違うような気がするけど･･･」って呟いてた。変なの。



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