・side You ページ43
｢弟の兄貴に浮気か？A｣
｢ち、違うの！ただ、その、っシャンプーは何を使っているのかなって･･･｣
｢ふーん、そういう事にしといてやるぜ。でもいいか、A。兄弟だからってジニー以外にこんな事するなよ？ロンにだって例外無く。いいな？｣
｢うん･･･ごめんねフレッド｣
かしこまって謝ると今度はにっこり笑って｢分かればよろしい！｣と頭を雑に撫でられた。
そっと耳元で｢ローブありがとうな、｣って言うから、なんかいつものフレッドと違くて、なんかちょっぴりドキドキした。
顔を上げようと思ったら首元に、フレッドが居て何度もすん、すんって私みたいに鼻を鳴らすから、そりゃあもう赤くなって、ギュッて目を閉じた。
｢なぁ･･･そんな顔するなよ･･･｣
｢え？｣
｢Aはいい匂い･･･食いたくなる｣
｢食い･･･え！？｣
恥ずかしくなって、勢いよくフレッドから離れて彼の顔を見ると、困ったような顔して笑ってた。
｢あの、フレッド？｣
｢俺も往生際の悪い奴だな･･･ごめん。なんでもないから｣
｢でも｣
｢で、俺のシャンプーとやらは分かったか？｣
｢え、あっ、えっと･･･うん！うん分かりました。カ、カップケーキです。｣
1人でブツブツ呟いて、やっぱり困った顔をしたフレッドが心配になる。
私の言葉を遮ってニヤリと笑ったフレッドに、ドキリとしながらもそう答えたら｢はぁ！？｣って言ったあとに大声で笑いだした。
｢ちょ、ちょっと！なんで笑うの！カップケーキの匂いしかしなかったんだもん･･･｣
｢あはは、はー笑った。まさかカップケーキとわな。･･･どうする？オブリビエイトする？｣
笑いすぎてちょっぴり涙目になったフレッドが、真剣な顔で杖を出しながら言うから丁重にお断りした。
忘れたいほど恥ずかしいけど、それじゃフレッドに悪い気がする。浮気をしたわけじゃないし、ちょっとした興味本位だもの。
それでいて彼はカップケーキとも違う甘い匂いを纏っていることを知れたから十分満足だ。
丁度焼きあがったカップケーキをオーブンから取り出した。今回はきっと上手くいったと思う！
｢ありがとう！美味しそうだよ。｣
｢そりゃ先生がいいからな！｣
｢だね、流石先生様ですわ。｣
｢お褒めに預かり光栄です。｣
いつものようなノリで、いつもみたいに笑い合えたことにホッと胸を撫で下ろした。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 303人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ayame(プロフ) - いなさん» 初めまして！鼻血まで出してもらえて嬉しい限りです。�△諒�更新ゆっくり目ですが楽しんでくださいませ！ (2019年6月14日 5時) (
レス) id: 07e7bb98d7 (このIDを非表示/違反報告)
いな(プロフ) - 最高すぎてロンみたいに鼻血が(*￣ii￣)ﾊﾅｼﾞﾌﾞｫｫｫ笑 (2019年6月2日 20時) (レス) id: 3b77d0ba7b (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ワンダーランド☆さん» コメントありがとうございます！ジョージが素敵なので、妄想が膨れ上がります！ワンダーランド☆さんのズギュンポイントにハマって嬉しいです。頑張ります！！ (2019年1月26日 6時) (レス) id: 520bbbd2df (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド☆(プロフ) - コメント失礼します。ayameさんのジョージ、最高すぎません！？！？更新楽しみに待ってます、頑張ってください！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: 206d8f754b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ayame | 作成日時：2019年1月12日 7時
