89話 ページ41
朝、杏寿郎さんに寄り道はせず帰るように伝えられたものの、竈門ベーカリーと藤のフラワーには報告も兼ねて顔を見せに行きたかったので・・・ちょっと寄り道。
瑠火さんには、職場に寄ってから戻りますとメッセージを入れてある。
葵枝「炭治郎からは聞いてるわ。大丈夫なの?」
『え?』
葵枝「ほら、今日話し合いをするって・・・炭十郎さんも煉獄先生の家にお邪魔するって聞いたのだけど・・・違ったかしら?」
『あ!・・・ふふっ、そうでした。煉獄先生も他の皆さんも一緒にいてくれると思うと・・・その嬉しくて。みんなでご飯食べるの楽しみだなぁってそれしか考えてなくて。話し合いの方すっかり忘れてました。』
本当に、楽しみなんです。
とクスクス一頻り笑い終わって、葵枝さんの顔を見るとポカンとしていた。
『葵枝さん?』
葵枝「あ、いえ!・・・Aちゃんが楽しそうで本当嬉しいわ。」
そんなに嬉しそうな顔初めて見たものね!!
とクスクス笑う葵枝さんに、私の胸がとてもとても暖かくなる。
こんな感情を今まで知らなかった気がする。
ふと、私の心の内を話してしまおうか。と思った。
ずっと姉のように寄り添ってくれた、葵枝さんだから聞いてもらいたくなった。
『葵枝さん。あの・・・私、煉獄さん・・・杏寿郎さんが好きなんです。声が聞きたくて、早く会いたくて、笑顔を見ると幸せになる人なんて燈寿郎以外に居なかったのに・・・こんな気持ち初めてで・・・』
正直に言葉にすると、なんとも照れくさくて、俯いて膝の上にある手を握りしめた。
そんな私の手がふわりと優しい手に包まれた。
そっと顔を上げると、ちょっぴり涙目の葵枝さんが居た。
葵枝「・・・っそう。いい人に出会えたのね。」
『〜〜っはい!もう、葵枝さんっ泣かないでくださいよォ〜!!』
葵枝「嬉しいの!Aちゃん、炭十郎さんにも話していい?お赤飯炊かなくちゃ・・・そうだ!子供たち連れていったら・・・でも、迷惑よね?困ったわ、お祝いしたいのに・・・」
あれやこれやと悩んでいる葵枝さんがとても可愛くて、ぎゅうっと抱きしめた。
しばらく2人で抱き合って嬉し泣きをした。
炭十郎さんが、「2人でいつまで泣いているんだい?」とふんわり笑って紅茶を淹れてくれたので、ようやく落ち着いて、鼻をズズっと啜った。
・
遊郭編2話目。
天元さんが色男すぎて良かったです!
女装3人組も可愛らしく・・・とにかく良かった!!!!
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ayame(プロフ) - 結さん» こんばんわ、前回のコメント消してしまいすみません。千寿郎くん直し、『揺れ動き輝く髪』はこれで合っています。会社から仕事に変更してみました!校閲いつもありがとうございます! (2021年12月28日 20時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 何度も続けてのコメントですみません。 この物語では煉獄さんって学校の先生ですよね? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - またまた続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 52話のここの台詞 『煉獄さん、保育園の送迎に付き合ってもらうなんて・・・会社に遅れてしまいません?』 これ正しくは学校にではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page3 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 51話のここの部分 煉獄さん、千寿郎さんの稽古を見学した後 ここだけ何故千寿郎さん呼びなんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは揺れ動く輝く髪と、ではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayame | 作成日時:2021年11月9日 20時