その太陽に手が届きそう【煉獄 杏寿郎⠀】

64話 ページ16

今はすっかり仲良くなった
カナエさん、私、燈寿郎、煉獄さん、

向かいに不死川さんと、宇髄さんが座って
テーブルを囲んでいる。


今日はお寿司にすると、

朝から煉獄さんが声を張り上げていた通り、

お寿司とイカゲソ唐揚げ、鳥の唐揚げ、他にお刺身と、サラダと、枝豆と、さつまいもの味噌汁付き。

お酒まで飲んで、

割といい雰囲気になってきたと思う。

飲みの席なんて久しぶりだ。



燈寿郎に納豆巻きを取り分けていたら、

ふと不死川さんと目が合ってしまった。



『あの、もしかして不死川さんは、玄弥くんと、弘くんのお兄さんですか？』

不死川「ん？あァ･･･弟だ。あんた、道場の手伝いしてるんだったかァ」

『はい！2人ともとっても優しいので、まだ日が浅いんですが、仲良くしてもらってます！』

不死川「フッ･･･そりゃ良かったねィ」



はっ！！！！はぁっ！！！！！

キュッとカナエさんの腕を掴んで、カナエさんの方を向く。



『今、今の･･･今の見ました！？カナエさん！！』

カナエ「ふふっ見たわ〜、いい笑顔でしょ〜？」

『玄弥くんと弘くんにソックリです！！可愛いです！』

燈寿郎「ママ！とーじゅろーもみたよ！さねみくんのわらったかお！！」

『見た？！いい笑顔だったぁっ！！！？？？』



眉間に皺を寄せていたのが嘘みたいに、ふんわりと優しい顔で笑うんだもの。

玄弥くんも弘くんもこれから間違いなく･･･

いや、もしかしたら、既にモテモテかもしれない。

お兄さんがこんなに格好いいんだものね！


感動して、燈寿郎と話していたら急に目の前が暗くなった。

私の目を塞ぐように大きくて暖かな手を感じる。

そっとその手を包んで、その手の主の名前を呼ぶ。



『煉獄さんですか？』

煉獄「むっ！見てはいけない！！」

『え？何を言ってるんですか、』




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