62話 ページ14
煉獄「不死川弟か!お迎えご苦労!弘少年!大分上達したな!稽古を頑張っている証拠だ!感心感心!!」
弘「杏寿郎先生!ありがとうございます!俺、頑張ります!!」
煉獄「うむ!精進あるのみだ!!」
ポンと弘くんの頭に手を置いて、わしゃわしゃと撫で上げた煉獄さんは、私の腕を掴んだままだ。
『煉獄さん、腕が・・・』
玄弥「あの、煉獄先生・・・俺、もう帰るんで、えっと、Aさんも、さよならっ!!」
煉獄「うむ!気をつけて帰るようにな!」
『さ、さようなら!!!』
ピューっと効果音でもなりそうなほど素早く走っていった玄弥くん。
俵抱きにされて弘くんもいなくなってしまった。
『あのっ「君の手は!!!」はっはい!!!』
何やら怯えた様子の玄弥くんの事を聞こうと
口を開いたところで、
グイッと腕を引かれて煉獄さんと向き合う形になった。
煉獄「君の手は、・・・俺の頭だけを撫でていてもらいたい。」
煉獄さんは、私の腕から手の甲へと掴む場所を変えて、
そっと自分の頬に当てた後、眉を下げた。
煉獄さんの頬をそっと撫でて、
なぜ、"俺の頭だけを"なんて言ったのか。
よくよく考えてみれば・・・
玄弥くんの頭を撫でようと伸ばした腕を止められたんだよね・・・
えーと、つまり、
『もしかして、嫉妬?』
煉獄「よもや、よもやだ!不甲斐ない。不思議なもので燈寿郎や、弘少年なら何も思わなかったのだが、君が不死川弟に手を伸ばすのを見たら・・・思わず掴んでしまった!!痛くないだろうか!!」
今日はどうも視線が合わない。
もしかしたら、すごく照れているのかも知れません。
そう思うと余計に可愛らしいし、
照れると視線が合わなくなるという
新しい発見もできたし、で凄く嬉しい・・・。
『ふふっ、大丈夫です。煉獄さんも嫉妬するんですね。あはは、なんでしょう、ちょっと嬉しいものなんですね!先日の煉獄さんの気持ち少しわかった気がします。』
少しの間笑いが止まらないでいると、
ギュッと引き寄せられて、
ポスンと煉獄さんの腕の中に収まってしまった。
煉獄さんの白いワイシャツから、
彼本人の香りがしてブワッと顔が熱くなるのが分かる。
心地よい音が聞こえて、そっと、耳を押し付けた。
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ayame(プロフ) - 結さん» こんばんわ、前回のコメント消してしまいすみません。千寿郎くん直し、『揺れ動き輝く髪』はこれで合っています。会社から仕事に変更してみました!校閲いつもありがとうございます! (2021年12月28日 20時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 何度も続けてのコメントですみません。 この物語では煉獄さんって学校の先生ですよね? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - またまた続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 52話のここの台詞 『煉獄さん、保育園の送迎に付き合ってもらうなんて・・・会社に遅れてしまいません?』 これ正しくは学校にではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page3 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 51話のここの部分 煉獄さん、千寿郎さんの稽古を見学した後 ここだけ何故千寿郎さん呼びなんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは揺れ動く輝く髪と、ではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayame | 作成日時:2021年11月9日 20時