検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:37,029 hit

59話 ページ11

煉獄「藤枝さんと俺は最早他人ではないだろう?俺は君をもっと知りたいし、皆も同じだ。藤枝さんはそうではないだろうか。」

『あの、私・・・も、煉獄さんのこともっと知りたいです。』

煉獄「うむ!安心した。腕の怪我もあるし、外よりも家の方がいいだろうと話していたんだ。夕食を囲んで話でも、と!」

『そう、でしたか。・・・あの、ありがとうございます。そしたら、一つ確認してもいいですか?』

煉獄「もちろん!聞いてくれ!」



既に髪をタオルで拭き終わって
私の後ろ少し離れたところで正座する煉獄さん。

チラッと見ると目が合って、ふんわりと笑った。

私の膝ですっかり眠ってしまった燈寿郎を

抱き上げてそっと布団に寝かせてあげると

正座する煉獄さんの前に向かい合うように座った。



『単刀直入に聞きます。カナエ先生・・・との関係は?』

煉獄「む?」



ポカンとした煉獄さんの顔。
初めて見た。

いつもシャンとしている彼でも

こんな顔をすることがあるのね。

新しい一面を見たなぁとホッコリする。



『ふふっ言いずらければ・・・』

煉獄「いやいや!!何も問題ない!カナエ先生とはただの同僚だ。時折相談に乗ってもらうこともあるな!!」



ポカンとした顔からいつもの表情に戻ると

大きな声で私の話を遮って、断言してくれた。

モヤモヤとした胸が
煉獄さんの溌剌な声と共に晴れていく気がする。



『相談に、』

煉獄「む、・・・その、君との事を相談していたんだ。」

『あ・・・』



照れくさそうに頬をかく煉獄さん。

聞いた私もちょっと恥ずかしい。

そっか、相談に・・・



『ごめんなさい。私ったら勘違いしてて・・・』

煉獄「誤解が解けたならそれでいいんだ!むしろ、君が嫉妬してくれたと思うと嬉しい。」



言われて始めてこの"モヤモヤ"の正体が
嫉妬なんだと知ってしまった。


嘘でしょ・・・


私、顔も知らない方にまで嫉妬していたの?


何も返せずにいる私に、煉獄さんはそっと目を細めるとふっと笑った。

あれ、その笑い方も素敵。


煉獄「カナエ先生は不死川の彼女なんだ。土曜日はカナエ先生、宇髄、不死川が来る。それでも心配だろうか?」

『いいえ、大丈夫です。私も仲良くなれたら嬉しい。』

煉獄「うむ!俺も安心した!カナエ先生も藤枝さんと仲良くなりたいと言っていたから喜ぶだろう!」


煉獄さんの言葉にモヤモヤも晴れて

土曜日が楽しみになった私って・・・





60話 side 煉獄 杏寿郎→←58話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
185人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ayame(プロフ) - 結さん» こんばんわ、前回のコメント消してしまいすみません。千寿郎くん直し、『揺れ動き輝く髪』はこれで合っています。会社から仕事に変更してみました!校閲いつもありがとうございます! (2021年12月28日 20時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
- 何度も続けてのコメントですみません。 この物語では煉獄さんって学校の先生ですよね? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 52話のここの台詞 『煉獄さん、保育園の送迎に付き合ってもらうなんて・・・会社に遅れてしまいません?』 これ正しくは学校にではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page3 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 51話のここの部分 煉獄さん、千寿郎さんの稽古を見学した後 ここだけ何故千寿郎さん呼びなんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは揺れ動く輝く髪と、ではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ayame | 作成日時:2021年11月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。