その太陽に手を伸ばしてみる【煉獄 杏寿郎⠀】

39話 side 煉獄 杏寿郎 ページ40

午前中最後の授業が終わっても

連絡は来ていないようだ。


職員室の自席に座り、携帯を睨みつける。


いや、昼は食べるようにと伝えたし

先に食べているのかもしれん。

きっと忘れたという訳では無い･･･だろう。


はっ！！


なんということだ、藤枝さんの事ばかり考えて･･･

全く不甲斐なし！

教師として授業に集中しきれていない！！



煉獄「まずは昼だな！」

宇髄「まずは昼だな！じゃねぇんだよ！煉獄よぉ！！！集中できねぇからな、派手にあんな話しておいて、終わりにさせねぇからな！！」

不死川「煉獄！きっちり話せェ。」



俺の席に自分の椅子と弁当を持ってやってきた2人。

なるほど、
久々に学生な気分で食べるのも悪くないな！


不死川の弁当は自分で作っているようだ！

粒あんとこしあんのおはぎが並ぶ弁当に、

宇髄が「うぇ･･･」と声を上げた。

栄養に偏りがあるな･･･大丈夫だろうか。


宇髄の弁当は大量のパン。

あれは竈門ベーカリーのパンだな。

彼も良く竈門ベーカリーに行くようだ。

実に美味そうなパン。

竈門少年は料理人の才があるな！！！



宇髄「俺が買ってきた、竈門ベーカリーのマヨパン･･･特別におめぇにやるから、さぁ派手に喋れ！！」

不死川「俺のおはぎもひとつずつやるぜェ！有難く食らいやがれェェエ！！！！！」

煉獄「うむ！！有難く戴こう！！！」





･･･うまいっ！！！





さて、
食べてしまったからには話さなければなるまいな！


──かくかくしかじか、


しっかり事実を説明する。

特に隠し立てする必要も無い。


どうしたら俺を認識してもらえるのか、


それも合わせて2人に聞いた。





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