44話 ページ45
『え、・・・煉獄・・・さん?』
私のおでこに自分のおでこを当てて
少し離れた煉獄さん。
正座をして腕組み、片方の手で顎を触りながら首を傾げている。
いつの間にやら手が離れた事が、少し寂しい。
煉獄「うむ!熱は無いようだな!」
『・・・ありがとうございます。あの、私もそろそろ起きますね。』
煉獄「あぁ、無理はしないでくれ。体調不良はないか?」
そう言いながらも私が起きるのを両手で支えてくれる煉獄さん。
その手がとても温かくて、優しくて、ずっとこうしててくれたらいいのに・・・なんて。
煉獄「藤枝さん?」
『え、・・・あっご、ごめんなさい!』
心の声が行動に出たようで
彼の後ろから支えてくれる右手を掴んでいたみたい。
恥ずかしい。
左腕全体で顔を隠した。
『あの、・・・私、』
煉獄「ハハッよもや、可愛らしい・・・」
『恥ずかしいです・・・、ふぇっ!?』
後ろから抱きしめられて、彼の髪が顔に触れる。
首筋に熱い吐息がかかって擽ったい。
『ん〜っ、煉獄さんどうしました?きゃっ!』
首筋に熱い吐息と
温かくて柔らかい何かが触れて離れた。
ガバッと煉獄さんから離れて
顔を見ると目を細めて優しい笑顔と言うよりも
獲物を見つけた雄という方が正しい顔をした彼がいた。
なんて格好いい・・・って違う!!!
『煉獄さん!』
思わず大きな声で呼ぶと
彼もハッとしたように正座して
赤くした顔で目をぐるぐると回している。
煉獄「お!・・・おまじない、だっ!!」
『おまじない!?な、な、なんのおまじないですか!!』
煉獄「俺の!おっおまじない、だ!!!」
『なんで、煉獄さんの!?どういうおまじないですか!!!』
煉獄「俺の!!!おまじないだ!!!」
『だから、なんのおまじないなんですか!!!』
不毛なやり取りの末
"おまじない"が分からないけど
「すまない・・・!!!」と
何度も何度も頭を畳にねじ込む勢いで
謝るものだから、許してしまった。
だって私・・・───────、
・
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ayame(プロフ) - 結さん» コメントまで校閲していた事に気がついて、2回目のレスでごめんなさい!そこまで真面目に読んでいてくださって嬉しいです。ありがとうございました! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 結さん» おはようございます!いつも校閲ありがとうございます!よく読み込んでくださって感謝しています。ありがとうございます! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - またまた続けてのコメントですみません。。。 物語読みました。 沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2021年12月16日 1時) (レス) @page50 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが…。 同じく48話の作者さんのコメントの部分 言った様子ですね。 カナエ先生ともまだ会っておりませんし、宇髄先生とも再開してませんね。 これ正しくは再会ではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) @page49 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは君を、幸せにしたいではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayame | 作成日時:2021年10月18日 17時