31話 ページ32
煉獄「・・・藤枝さん、」
『あ!ごめんなさい!つい夢中で!!』
煉獄「いや、大丈夫だ!頭を撫でてもらうというのは、歳に関係なく嬉しいものだな!ありがとう!!」
慌てて手を避けると
ガバッと顔を上げた煉獄さんが
目を細めて優しく笑うものだから・・・
私の方が恥ずかしくなってしまった。
煉獄「藤枝さん」
『はい!』
煉獄「アッハッハ!そんなに緊張しないで欲しい・・・千寿郎に接するように、は幼すぎるなっ!」
『ふふっそうですね。あ!あの、煉獄さん。今日は竈門ベーカリーのシフトが入っているんです。燈寿郎を送ったら、顔を出して来ていいですか?藤のフラワーの方にも・・・』
煉獄「それは勿論。構わないが・・・休みの申し出を?」
『はい。流石に握るだけで痛むので・・・右手を痛めてしまいましたし、お店に迷惑かけるだけかなって。』
そっと右腕を撫でて
この後の諸々の支払いに恐怖を感じるものの・・・
まずは体が資本か。
と悲しくなる。
俯いた私の頭にポンと、
何かが置かれて顔を上げた。
煉獄「今度は"つい"ではない・・・大丈夫だ。怪我は良くなる。良くなったら休んだ分働けばいいんだ。だから、何も心配はいらん!!」
それが手と分かって
昨日とは違って、
今度は撫でてくれてる。
煉獄さんの言葉と、
煉獄さんの目を細めた笑顔。
これから夏が来ると言うのに、
優しい春のような温もりが感じられて
じわっと視界がぼやけて思わずまた俯いた。
『や、やだっ!私・・・すみません!』
煉獄「大丈夫、溜めたものは出した方がいい。・・・我が家は母上が言ったように、怪我が治るまで、いや・・・治っても居てもらって構わないんだ。一人で悩まずに、どうか俺を頼って欲しい。」
『あ、ありがとうございます。』
ふわっと優しい風が通り抜けて
私の髪も撫でて行った。
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ayame(プロフ) - 結さん» コメントまで校閲していた事に気がついて、2回目のレスでごめんなさい!そこまで真面目に読んでいてくださって嬉しいです。ありがとうございました! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 結さん» おはようございます!いつも校閲ありがとうございます!よく読み込んでくださって感謝しています。ありがとうございます! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - またまた続けてのコメントですみません。。。 物語読みました。 沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2021年12月16日 1時) (レス) @page50 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが…。 同じく48話の作者さんのコメントの部分 言った様子ですね。 カナエ先生ともまだ会っておりませんし、宇髄先生とも再開してませんね。 これ正しくは再会ではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) @page49 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは君を、幸せにしたいではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayame | 作成日時:2021年10月18日 17時