検索窓
今日:1 hit、昨日:18 hit、合計:53,777 hit

31話 ページ32

煉獄「・・・藤枝さん、」

『あ!ごめんなさい!つい夢中で!!』

煉獄「いや、大丈夫だ!頭を撫でてもらうというのは、歳に関係なく嬉しいものだな!ありがとう!!」




慌てて手を避けると

ガバッと顔を上げた煉獄さんが

目を細めて優しく笑うものだから・・・


私の方が恥ずかしくなってしまった。




煉獄「藤枝さん」

『はい!』

煉獄「アッハッハ!そんなに緊張しないで欲しい・・・千寿郎に接するように、は幼すぎるなっ!」

『ふふっそうですね。あ!あの、煉獄さん。今日は竈門ベーカリーのシフトが入っているんです。燈寿郎を送ったら、顔を出して来ていいですか?藤のフラワーの方にも・・・』

煉獄「それは勿論。構わないが・・・休みの申し出を?」

『はい。流石に握るだけで痛むので・・・右手を痛めてしまいましたし、お店に迷惑かけるだけかなって。』





そっと右腕を撫でて

この後の諸々の支払いに恐怖を感じるものの・・・

まずは体が資本か。

と悲しくなる。


俯いた私の頭にポンと、

何かが置かれて顔を上げた。





煉獄「今度は"つい"ではない・・・大丈夫だ。怪我は良くなる。良くなったら休んだ分働けばいいんだ。だから、何も心配はいらん!!」





それが手と分かって

昨日とは違って、

今度は撫でてくれてる。



煉獄さんの言葉と、

煉獄さんの目を細めた笑顔。



これから夏が来ると言うのに、

優しい春のような温もりが感じられて

じわっと視界がぼやけて思わずまた俯いた。




『や、やだっ!私・・・すみません!』

煉獄「大丈夫、溜めたものは出した方がいい。・・・我が家は母上が言ったように、怪我が治るまで、いや・・・治っても居てもらって構わないんだ。一人で悩まずに、どうか俺を頼って欲しい。」

『あ、ありがとうございます。』





ふわっと優しい風が通り抜けて


私の髪も撫でて行った。




32話→←30話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
215人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ayame(プロフ) - 結さん» コメントまで校閲していた事に気がついて、2回目のレスでごめんなさい!そこまで真面目に読んでいてくださって嬉しいです。ありがとうございました! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 結さん» おはようございます!いつも校閲ありがとうございます!よく読み込んでくださって感謝しています。ありがとうございます! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません。。。 物語読みました。  沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2021年12月16日 1時) (レス) @page50 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが…。 同じく48話の作者さんのコメントの部分 言った様子ですね。 カナエ先生ともまだ会っておりませんし、宇髄先生とも再開してませんね。 これ正しくは再会ではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) @page49 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは君を、幸せにしたいではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ayame | 作成日時:2021年10月18日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。