54 イガラシ ページ9
フレンドリィショップの自動ドアが開き
店員がいらっしゃいませー！とバッチリ営業スマイルを向けてくる
中に入って辺りをきょろきょろと見回せば
右横からおーい！と呼び掛ける声が段々近づいてきた
僕とシルバーがそちらにほとんど同時に向けば
卵を脇に抱えて嬉しそうに手を振って来る白衣の男性がいた
「久しぶりだねぇAちゃん！・・・や、でもまだ三日かあ」
「僕が研究所を出た日にイガラシさんいなかったから
四日ぶりじゃないですか？」
「あっそうか」
あの日は野外調査に出てたんだった
と白衣の男、基いイガラシはからからと
ボサボサの頭に手をやって屈託無く笑う
シルバーには事前に言っておいたので
この人物についての質問はやってこないが
平たく言えばイガラシも僕にとって家族のように過ごした者の一人なのだ
研究所に住み込む彼はたまに抜けていて
子供っぽい面もあるが気遣いを細かく配れる器量の持ち主の若い男だ
これで未だ独り身なのはイガラシ自身には
気を配れていないからなのだろうと僕は思う
「イガラシさん」
「はいはい」
(トゲピーの卵・・・名前何にしようかな？)
「元気なポケモンと連れて歩けば孵化すると
ポケモン教会で証明されてるからね
その内パリーン！って何かの赤ちゃんが飛び出してくるよ」
「何か話だけ聞くとホラー」
「・・・貞子か何かと一緒にしてやるな」
イガラシの話の感想をぽつりと言えば
シルバーは嫌そうに顔を歪めた
確かに卵をお化けか何かに例えるのは良くない、絶対
「や、君がシルバー君か」
「・・・どうも」
シルバーに眼を向けたイガラシにシルバーはぺこりと頭を下げた
ただ仏頂面だけはいつものことなのだが
そんなシルバーをイガラシはふむふむと観察するかのように
目をじっと見続けた
最初こそは怯んだようだったシルバーだったが
次第に睨み返すように眼光が鋭くなった
「・・・うん、いい目してる。
Aちゃんを宜しくね、シルバー君」
「へ？」
「余計なことを・・・」
ぽすっとシルバーと僕の頭に掌を乗せて
イガラシはひらひらと手を振りながら颯爽とショップを出て行った
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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雪乃(プロフ) - 今日これを見つけて最初からよみました！面白かったので続き楽しみです！ (2018年6月24日 18時) (
レス) id: b67f9a92e0 (このIDを非表示/違反報告)
ツンデレLOVE - はじめまして！！今ごろ夢小説にはまったツンデレLOVEです！このお話めちゃくちゃはまりました！続き気になって眠れません！読ませていただいている分際で言うのもですが、間違っても、「更新停止」で終わらせないでください！続き楽しみにしています！！ (2016年9月29日 0時) (レス) id: 7f9d6d6877 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 私、この小説好きなのでずっと待ってます！頑張ってください！！ (2014年8月2日 10時) (レス) id: da8cca05c4 (このIDを非表示/違反報告)
サユリ - とても面白いです！続きまってます♪ (2014年6月28日 13時) (レス) id: c7673a8c93 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン - 面白かったです！ (2014年6月3日 16時) (携帯から) (レス) id: d3f2313fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：死神姫 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/ahnl
作成日時：2011年12月12日 21時
