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そこからはもう目まぐるしいほど流れは早かった。
謎に懐かれたカルヴァンくんに結婚宣言をされ、子供の遊び事だと笑っていたのだが、本気にした4人は妙に当たり強めになっていて、ことある事に勝負を仕掛けるかカルヴァンにガチで挑んで圧勝していた。
大人気ないと私が笑うと、ムキになった彼らはよりカルヴァンにじゃれて遊ぶようになった。
目の前で走り回ってる大人がいて、これまた面白いものは無いとまた笑っていた。
うらたにご執心だったモアちゃんは今は私の洋服たちを見て目を輝かせていた。お下がりで申し訳ないが、昔来ていた服を何着か出すと、すごく気に入ってくれたのでプレゼントするとまたお花を咲かせる笑顔を見せてくれた。
メイドさんたちがしてくれるヘアメイクを見様見真似でやってあげると再度目を輝かせたので、たくさんやってあげた。妹がいたらこんな感じなのかな。
「おねえちゃん器用だね!!」
『そうかな?へへっ……。』
「おねえちゃんになったらきっとAさんみたいになるわ!ありがとう!」
『そんなモアちゃんが見れるといいな。』
そう言うと、モアちゃんは私の額にテニュー様と同じようにキスを落とした。またびっくりして固まっていると、モアちゃんは不思議そうに口を開いた。
「わたしのおうちではありがとうっておもったらおでこにきすをするの!Aさんのところはしないの?」
『え!?………しないしない!!』
ありがとうって思ったらキスをするの?
じゃあ、その慣習があったら私毎日あの4人にキスしなきゃならない。そんなの身が持たない。だって全員顔綺麗なのよ?それにこんなに気心知れてる人になんて無理!はずかしい!
「Aさんも、やってみて、きっとあのひとたちよろこぶよ。」
『んー、おねえちゃんはちょっと難しいかなぁ。』
「…あのおにいちゃん、ずっとAさんのことみてるよ。ぜんぜんモアのほうむいてくれないの。だいすきなんだね!」
あのおにいちゃんって指さしたのはうらただった。私は顔が一気に熱くなるのを感じてパタパタと手でうちわを作って仰ぐ。
そんな私を見兼ねてか、モアちゃんを声を上げた。
「うらたおにいちゃーーん!!Aさんがきすしたいって!!!!」
『ちょっと待って!!!そんなこといってない!!!!待ってモアちゃん!!』
と、年に似合わず全力で走ったのも無理はない。
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さくらいろ(プロフ) - over the rainさん» 応援ありがとうございました!長い間何も更新しておらずすみません…これからはちゃんと更新を続けていくつもりですのでまた見ていただけると幸いです! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 8627590864 (このIDを非表示/違反報告)
さくらいろ(プロフ) - くらっかーさん» 応援ありがとうございました!ようやく受験が終わったのでこちらの活動の方も再開させていただきます! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 8627590864 (このIDを非表示/違反報告)
さくらいろ(プロフ) - 舞花さん» 舞香さん、アカウント変えて気づかないかもしれませんが、リクエストの方了解致しました!私も後々やまだぬきちゃんは出演させる予定だったので参考にさせてもらいますね!ありがとうございます(*´˘`*) (2020年3月22日 22時) (レス) id: 8627590864 (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - 受験お互い頑張りましょう!また会いに来ます! (2020年1月1日 23時) (レス) id: 957c180cee (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 受験勉強大変ですよね!首を長くしてお待ちしてます! (2020年1月1日 9時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらいろ | 作成日時:2019年11月4日 0時