黄色い光 3

144.付き合うことの意味 ページ49

「お待たせ！イブキくん」
「別に…さっさと行こうぜ」
「うん」


ミナトが里に戻ってきて2週間ぐらいが経った頃
１週間ほど前から中忍試験を受けているであろうミナトを応援した
もう結果は出ているのか、まだ続いてるのか
分からない不安にちょっとだけモヤモヤした中私はイブキくんと会っていた

そう、今日はーーー


「先生、来てやったぞ〜」
「！ ツナギくんのかな？」
「…アイツとは最近会ってねぇな」
「私も」


ミナミ先生の二周忌だーーー。


ミナミ先生とツナギくんと一緒の任務で、敵の打ち所が悪く先生は殉職した
ツナギくんを庇った形であった為にツナギくんは責任を感じそのまま忍を辞めた
勿論イブキくんと一緒に説得はしたが、答えは変わらなかった
元々才能が無いと自負してはいたけど…
それでも先生が死に、仲間が忍を辞めることは悲しい事実だった
それ以降ツナギくんの姿を私は見かけていない


「…そいや、波風…帰ってきたらしいな」
「そうだねぇ〜」
「……仲直りしたのか？」
「一応は」


ツナギくんの手入れもあって差ほど仕事も無いまま、必要な物を供えていたらイブキくんから投げられた質問
いつもこう言った話題はイブキくんから振らないから少し驚きはしたけど平然と答えた


「もう子どもじゃないんだし、変な意地張っても仕方がねぇべさ」
「…お前ら…付き合ってるだよな？」
「んーどうだべ」
「は？」
「よく付き合うとかって分からないんだよねぇ〜イブキくんの言う付き合うってどういう意味？」

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