Episode 34 *。゚ ページ34
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──── 助けて...!!
勢いよく腕を掴まれて壁に押し付けられる。
助けて欲しくても誰も来るはずがないって
分かっているのに。
自分でも情けないと思う。
────嫌だ…嫌だ…。
「やめてっ…助けてっ…!!」
すると勢いよく教室のドアが開けられる。
?「なにしてんの?」
A「あぁ?なにお前(笑)
どこのカッコいい救世主ですか〜?(笑)」
?「まずは俺の質問に答えてくれない?」
助けてくれたその人はグレーのパーカーで
フードを被っていてはたから見たら誰かわからない。
けれどもどこかで見たことがあって。
私はその人の名前をつぶやく。
「涼介...」
涼介「ごめんな。俺、自分のことばっかり考えてて…
Aのこと避けてた。」
A「お前らごちゃごちゃ何言ってんの?
やられたいの?(笑)」
涼介「やられたいのはどっちだよ。
君たちね、親が泣くと思うよ。こんなことして。」
B「お前まさかこの子の彼氏?」
涼介はフードを取りながら言った。
涼介「さぁ、それはどうかな…」
「涼介フードとっちゃダメ!」
涼介「大丈夫だよ…
Aの方が今結構やばい格好してるからね。
メイド服で襲われそうになって。
男から声かけられて警戒しないとこあるから
困っちゃうよな〜。」
「だって普通のお客さんかと…」
涼介「それは馬鹿にも程があるよ〜(笑)
文化祭なんてどうぞこの学校を襲ってくださいって
言ってるようなもんなんだから〜(笑)
俺が来なかったら…どうしてたの?
そういうとこ本当に変わらないね。」
A「さっきから黙って聞いてれば
どっかで見たことあると思った。
お前テレビに出てるやつだよな?
ま、どーだっていいけど。
とりあえず黙ってくれない?」
そう言いながら涼介にその男は襲いかかる。
涼介「っと...あぶな!」
そんな事言ってもスッと拳を避ける。
A「二度とテレビ出れない顔にしてやる…」
涼介「なんてこと言うんだよ、ひどいなー。」
────涼介…危ない!!
また殴りかかる男の拳をするりと避け、
私の手を掴んで室内から出て行く。
「ちょっ…涼介、フード被って!バレちゃうよ!」
涼介「あ、そうだった。」
頑張って逃げつつもフードを被る涼介は
なぜかかっこよく見える。
それから私達は逃げ続け、人通りの少ない学校外へ出た。
「涼介!もうここでいいよ…
あんまり行くと戻れなくなっちゃう。」
涼介「…A、本当に大ちゃんと付き合うのか?」
急に涼介は悲しい目で私を見てそう言う。
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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時:2016年10月29日 22時