Episode 33 *。゚ ページ33
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どれだけ往復をしたか分からないくらい
好評だった執事・メイドカフェ。
疲れてきて小走りだった足を歩きに変えた。
すると急に後ろから声を掛けられる。
A「ねぇ、そこのメイドちゃん。
俺らちょっとトイレどこだか分かんなくて
迷っちゃったからさ、案内してくれない?」
────え…。
声をかけてきた人は知らない他校の男子で
4人くらい率いて来ていた。
────怖い…正直に言って本当に怖い。
トイレで迷う人がこの学校に来ていると思わなかった。
学校はトイレが大体は目につく場所にある。
なのにこの人達は迷っている。
────もしかして…
いや、もしかしなくても…この人達…馬鹿なんだ。
心からそう思ってしまった。
でも他校生でも一応お客さんだから
案内はしなければならない。
「分かりました…こちらです…」
────今この場所にいるってことは…
あっちに行けば近いから…ここ曲がって…。
私の選択はここで間違っていた。
さっきまで人で賑わっていた廊下から離れてしまい、
人が全くいないところに来てしまった。
すると、その男の人達は私の腕を掴んできた。
A「ご案内どうも。」
「えっ…ちょっ…!!」
私は無理矢理腕を引っ張られ、
口まで手で塞がれながら普段は空いていないはずの
教室に連れていかれた。
B「おい、○○ちょっとやり過ぎじゃねー?(笑)」
「…っ」
怖くて何も言えないし声もうまく出せない。
私は目で怖さと怒りを男達にぶつける。
C「すっごい目で見てくる〜。こっわ〜。」
A「可愛いのにそんな顔して〜。
まぁ、女の子のそういう顔も嫌いじゃないけどね〜(笑)」
──── なに…この人達…。目的を述べよ…!!
私はどうにか声を出そうとがんばる。
「あ、あの…ど…どうしてこんなことするんですか?」
A「そんなの分かるだろ?顔が可愛いから?(笑)」
D「顔だけとか可哀想だろ〜(笑)」
A「そんなんどうでもいいんだって〜。
で、さてっと…どうしよっかなー。」
E「考えてないのかよ!!(笑)
考えとこうって昨日言ったじゃん〜」
────これって…私、どうなるの…。
「あの…」
A「ん?なに?」
「女の子なら…他にもいるじゃないですか…」
A「えぇ〜、君に決めたから君にするよ〜。」
C「てか他の女子生徒のこと何気にさらっと売ってね?(笑)」
B「えー、なに?結構悪い子だった感じ?(笑)」
A「もういいんじゃね?(笑)やろーぜ。」
────どうしよ…やだ…誰か…!!
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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時:2016年10月29日 22時