Ｊ恋 *｡ﾟ (ページ19)

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Episode 19 *｡ﾟページ19

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｢あ…あと、もう一つ…｣

結衣｢え？！なになに？！
まだ羨ましいお知らせがあるの？！｣

本当に好奇心旺盛すぎる結衣を見て
少し笑みがこぼれる。

｢あのね…｣

有岡くんについては言っていいのかダメなのか
あまりよく分からない。
だからこそ言うのが怖い。
だから不安と緊張でいっぱいで。

｢言っていいかわかんないし、
もちろん悩んだ結果で言うんだけどね？
…結衣がライブ終わりにトイレ行ってた時…
私…いなくなったでしょ？
その時に、グレーのパーカー来た男の人に、
変な個室まで連れて行かれて...
あ、グレーのパーカーの男の人は…
涼介だったんだけどね。
その個室に連れていかれた理由が
有岡くんに話があるって言われたからって…
んで問題がその後。
涼介が出て行ったあとに有岡くんが入ってきて
いきなり私に｢なんか、むかつく。｣って言うんだよ？
なんでかと思ったら…
どこ見渡しても盛り上がってる人ばかりなのに
私だけ突っ立ってて浮いてたって。
そのあとに…
"今日の罪滅ぼしと結衣に黙っておく口止め条件って
言ったらなんだけど俺と付き合わない？"
とか言われて…。｣

全てを話しきった私は結衣に共感を求めるが
おそらく理解するのは少し難しいと思った。

──── 大丈夫かな…。全部言っちゃったけど…。

結衣｢…お、お、お、お、…え、え？
どど、どうしたら、そ、そ、そんなふうになる？｣

｢私だってわかんない…。ごめんなさい！！｣

結衣｢う、う、嬉しい、け、けど！！
そ、そ、そ、そんなことになっちゃうなんて、
愛されすぎてうちだったら、し、し、死ぬ！！｣

オットセイみたいになる結衣をみて
笑いそうになるがぐっとこらえる。

｢ごめん…そんな感じなのにもう1個…
その後に電話番号とID渡されて…｣

結衣｢いや、待てよ。
なんでさらわれたあと大ちゃんと話して罵られた
のに告られて挙句の果て番号とID
渡されちゃってんの？！｣

｢うん、うちも全ての出来事に対して疑問があるんだよね。
びっくりしすぎてずっと黙ったままだったし…
どうしていいか自分でも分からないから…。｣

結衣｢そうだよねー...まず大ちゃんと付き合ってみよ！｣

｢はい？！｣

──── 何を理解したんだ我が友よ！！
そしてどうしてそうなった我が友よ！！！

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