Ｊ恋 *｡ﾟ (ページ18)

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Episode 18 *｡ﾟページ18

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｢結衣！！戻ってきて！ダメだって！
バレてコンサート会場出禁とかなったらどうするの！｣(小声)

結衣｢そんなの無いって！｣(小声)

するとその10センチ程の隙間から
あの有岡大貴が見えてしまった。
咄嗟に側にあった椅子の裏に隠れたが
それは丸見えで。

──── あ。目、合っちゃった…。

お店の人はずっとお客である私たちを不思議そうに
見てくるが、私たちはそれぞれそれどころではない。

｢結衣！行くよ！｣

私はもう色々と耐えきれず、
結衣の手を引っ張ってその覗いていた扉から
引き離した。

──── なんで…あんなところにいるの？！
あとなんで私はこんなに頑張って逃げてるんだ。
…いや、そんなの決まってる。
有岡大貴から逃げるため！！
もし目が合ったまま立ち尽くしてたら…
絶対LOCK ONされてた。

真面目に話を聞いている有岡くんの姿が
フラッシュバックする。

────でも…あんな顔もするんだ…。
いやいや！ダメだ！！
しっかりしろ！！本気になるな私！！！

私はどれくらい結衣の手を引っ張りながら走ったのか、
結衣は怒り出す。

結衣｢なんで逃げるの？！
そんなことするほど今日嫌だったの？！｣

｢…違う！そうじゃなくて！｣

結衣｢最近おかしいよ、A！
なにか隠してるし…。｣

｢言ったって…どうにもならないよ…
敵になっちゃうだけだもん！！
絶対言えないよ！！｣

結衣｢そんなに信じられないの？
Aが相談してくれることなら
なんだって受け入れようと思ってる！
だから言ってよ！
いつまでも隠したままでいたって
何も変わらないじゃん！！
なんでも話し合えるのが友達でしょ？！｣

｢…わかったよ…あのね…
うちと涼介…幼馴染みなの…｣

──── 隠し通せなかった。ごめん…涼介…。

結衣｢…え。なにそれ…。｣

｢ごめん、今まで黙ってて…。｣

すると予想外な反応が返ってくる。

結衣｢…なにそれ！！
すっごく…すっごく…羨ましいんだけど！！｣

｢え…？｣

怒るどころか笑顔で羨ましがる結衣。
そして予想外すぎて驚く私。

｢羨ましい…？｣

結衣｢そりゃあ言えるわけないじゃんね！
本当にごめんね。こっちが謝るわ。｣

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