Episode 14 *。゚ ページ14
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待ちに待った冬休み。
ライブを明日に控えた私はドキドキより緊張が勝っていた。
部屋のテーブルには、
結衣が用意してくれたうちわやグッズがたくさん。
ベッドには何を着てこうか迷ってとりあえず出しまくった洋服たち。
「なに着てこ...」
────結衣、双子コーデとか言ってたな…
シャツだけ渡されたけど何履いていけばいいかな…
あ、コレでいいかな。
私が手に取ったそのスカートは一昨年の誕生日に
涼介がプレゼントしてくれたものだった。
それを着ていくのも少し抵抗があった。
でもそっちの方が涼介の目に入りやすいとも思い、
あえてそのスカートを選んでみようかと悩む。
──── なんか涼介の彼女みたいになんないかな…
大丈夫かな…?
涼介から貰ったことは自分しか知らないけどさ…
するとスマホが通知で振動した。
結衣からで明日の時刻を知らせるメールだった。
「応援しに行くだけだ!頑張ってる姿見るだけだ!
うん、これでよし!」
そして当日。
「うわぁ…人すごい…人酔いしそう!」
結衣「それも楽しみよ…ふふふ…」
「うわー、てかみんななんかうちらと違いすぎない?
洋服とか…メイクとか…」
結衣「そんなの違うでしょ。
みんな違ってみんないいって言うじゃない。」
「そうじゃなく…みんなオシャレすぎだって!」
結衣「それは…まぁ…うちらが地味ってことだ。
ドンマイドンマイ♪ さ、行こ!」
「えぇー.…」
会場内へ入るとやはり女性の姿がたくさん見られる。
「わぁー広ーい!んで女の人ばっかりー!!」
結衣「逆に男の人が来る方が緊張して行きづらいかもね、こういう所って。」
そして、席についてしばらくすると、
ライブ開始のブザーが鳴る。
するとみんなの黄色い歓声と共に
Hey! Say! JUMP 9人が登場した。
結衣「涼介ー!!!」
「え…なにこれ…すごい…!!」
もう私はみんなの歓声とHey! Say! JUMPの迫力で
どうしていいのか分からなくなって
ひたすら立ち尽くすことしか出来なかった。
──── なんだ、これは!想像してなかった…
こんなにすごいの見たの…初めて…!!
私が立ち尽くしている間に曲がどんどん進んでいく。
結衣「あれ?A?!何やってんの?
ずっと立ってるだけじゃ逆に目立つよ?!
大丈夫?!気分悪い?!」
「ううん、そうじゃない…負けた…」
我に返り、私の目に入ってきたのは有岡大貴。
もちろん涼介もすごく輝いていた。
想像と違いすぎた雰囲気とオーラ。
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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時:2016年10月29日 22時