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暫く沈黙が流れたあとコソコソと紫組が話し出す
何も聞こえないけど、私を怪しんでるのはわかる。
でもその次に出た春くんの言葉にショックをうけた
三途「…デートは中止だ。今日は帰れ。」
いつも上手くいかない
この人のために尽くそうとしても尽くせなくて
デートもお互い楽しもうとしてたら
こんなことになって
貴方「……わか……た……でも…一つだけ…」
三途「んだよ。」
貴方「春くんにじゃない……蘭さん」
名前を呼ぶと偽りのスマイルをむけてくる
その笑顔で沢山の人を騙してるのかな
貴方「…私は…マイキーくんに嫌われてます。今だって何してるか知りません……ただ……もし…貴方がマイキーの友人なら私の代わりに伝えて頂けませんか?」
蘭「…ものによる。言ってみな」
貴方「…ごめんなさい。それだけです。では、失礼しますね。春くんを……宜しくお願いします。」
泣きそうな顔を見られたくなくて走る
春くんは覚えてるのかな
六本木で貴方からプロポーズを受けて
私の大好きな場所になった
デートのときいつもここを選んでるの
今日…少しでも楽しんでくれた?
幸せと思ってくれた?
可愛いって…思って…くれた?
貴方「っ……」
走るのも苦しくてその場でしゃがみこもうとしたけど
誰かに手を持ちあげられて座り込めなかった
「んなとこで座り込んだら、さらわれんぞ」
さっきのクラゲさんだ
どうして追いかけてきたの
竜胆「送り届けろってピンク野郎に命令された」
貴方「………放っといて下さい。そんな嘘…つかないで」
振りほどいてもすぐにまた掴まれる
力は強いけど痛くないようにしてくれてる
根は優しい人なのかな
竜胆「嘘じゃねーよ。とりあえずついてこいよ」
強引だけど私がついていけるペースで腕を引っ張りどこかへ連れて行かれる
このままどこか遠くにいければいいのに
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作者名:愛姫 | 作成日時:2022年9月12日 23時