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story04 ページ4

暫く沈黙が流れたあとコソコソと紫組が話し出す

何も聞こえないけど、私を怪しんでるのはわかる。







でもその次に出た春くんの言葉にショックをうけた






三途「…デートは中止だ。今日は帰れ。」







いつも上手くいかない
この人のために尽くそうとしても尽くせなくて






デートもお互い楽しもうとしてたら
こんなことになって

 





貴方「……わか……た……でも…一つだけ…」






三途「んだよ。」






貴方「春くんにじゃない……蘭さん」






名前を呼ぶと偽りのスマイルをむけてくる
その笑顔で沢山の人を騙してるのかな







貴方「…私は…マイキーくんに嫌われてます。今だって何してるか知りません……ただ……もし…貴方がマイキーの友人なら私の代わりに伝えて頂けませんか?」








蘭「…ものによる。言ってみな」







貴方「…ごめんなさい。それだけです。では、失礼しますね。春くんを……宜しくお願いします。」









泣きそうな顔を見られたくなくて走る

春くんは覚えてるのかな









六本木で貴方からプロポーズを受けて

私の大好きな場所になった








デートのときいつもここを選んでるの











今日…少しでも楽しんでくれた?


幸せと思ってくれた?








可愛いって…思って…くれた?











貴方「っ……」










走るのも苦しくてその場でしゃがみこもうとしたけど

誰かに手を持ちあげられて座り込めなかった









「んなとこで座り込んだら、さらわれんぞ」










さっきのクラゲさんだ


どうして追いかけてきたの







竜胆「送り届けろってピンク野郎に命令された」








貴方「………放っといて下さい。そんな嘘…つかないで」








振りほどいてもすぐにまた掴まれる

力は強いけど痛くないようにしてくれてる







根は優しい人なのかな








竜胆「嘘じゃねーよ。とりあえずついてこいよ」






強引だけど私がついていけるペースで腕を引っ張りどこかへ連れて行かれる













このままどこか遠くにいければいいのに

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作者名:愛姫 | 作成日時:2022年9月12日 23時

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