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story11 ページ11

春千夜side



Aがでかけてから30分後
家に戻ってきたのは灰谷弟だけ








三途「…Aは?」








竜胆「…俺ん家で泣いてるけど?」










“俺ん家”というワードに俺は苛ついた


でも、それよりも泣いてる事に気が行った










間違いなく俺のせいだからだ

嫌いになったわけじゃねぇ









竜胆「…そうやって、怖がって逃げてばっかじゃ何も解決しねぇぞ?」









三途「るせぇよ。んなこと解ってるわ」









俺がどんなやつか
どんな仕事してるか知ったらあいつはどんな顔する?








幸せそうな顔はぜってぇしねぇ









竜胆「…言っとくけど察しついてるみたいだぞ?それでも、離れねぇってことはそういうことだろ。Aのこと迎えに来いよ」












俺が泣かせたのに?
突き放したのに









竜胆「…17時に俺ん家。来なかったら…俺らが貰うから」










それだけ言い残してあいつは出てった

つかなんつった?







もらう?








三途「あ"ぁ?」










すぐに着替えて戸締まりして車を出す。



ふざけんなよ。










あいつらにとられてたまるかよ

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作者名:愛姫 | 作成日時:2022年9月12日 23時

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