烏野高校のマネは音駒高校の「脳」の彼女part2

55,一歩 ページ5

貴方「…冬に、私の両親が交通事故に合いました」


クロ「は？」



貴方「ずっと、私と両親は喧嘩していました。母の再婚が嫌で、そのまま家出したんです。殴りあいの喧嘩もたくさんしました」



ほんとうは


ごめんねをいいたかった



貴方「…この試合が終わったら、ごめんねと言おうと思ってたんです。」



ひどいよ


さきに


いっちゃうなんて



貴方「勝手に出ていって、最後を見れなかった罪償いに、私は両親が住んでいた家にまた住みます。思い出を…失くさないように。」


研磨「…あのとき言えなかったけど」



ずっと無言だった研磨が口を開いた



研磨「それってさ、思い出して余計辛くなるんじゃないの？俺には両親のいない辛さら分からないけど」



貴方「…うん、そうかもね。でもね、研磨。」



私は溜まっていた涙を一粒溢して笑顔でいった



貴方「世界でたった一人の両親との思い出を守れるなら、私は帰りたい」



烏野での思い出は濃かった



翔陽も飛雄も優しくて



離れたくない気持ちも大きかった



親なんて大嫌いだった



でも



いざいなくなると



心の穴が大きくなって



貴方「寂しさを埋めたいの」



研磨「…俺たちがいいよと言うまえに、先に皆に伝えてきなよ。ってもう聞いてたよね全部」




貴方「え？」



研磨が振り返った先には皆がいた



みんなのかおは




涙でいっぱいだった

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