第50話 寂しくない ページ50
目を開けると目の前は真っ赤
研磨くんの服だった
ずっと私のこと抱き締めてくれてんだ…
研磨「起きた？」
貴女「…ん…」
私が起きたのに気づくとゲームを辞めて私に視線を落とす
不思議
ずっとモヤモヤしてたのに
泣いたからか
話したからか
今まであった孤独感はあまりなかった
貴女「…ありがとう。」
研磨「ん。明るくなったね。」
貴女「え？」
研磨「いつも寂しそうな顔をしてたけど、今はスッキリした顔してる」
そっか
私、そんな寂しそうな顔をしてたんだ
その時
がチャッとドアが開いて、音駒の人たちが入ってくる
うわ、やば
私は研磨くんの後ろにかくれる
山本「か、か烏野のの！？美！？か、かわかわかわ！！？」
正直、何言ってるかわからない
研磨「トラうるさい。怖がってるでしょ」
山本「うっ！ごめん！」
クロ「彼女なかしたら、研磨にやられるぜ？」
夜「かのじょ？」
リエーフ「ほあ！？研磨さんずるい！！」
と研磨くんのとこに皆集まってきて私は怖くて
黒さんの後ろにかくれる
黒「…仲直りできたか？」
貴女「！…うん！」
研磨「もう、皆うるさい」
リエーフ「やべ。研磨さん怒ってる！？」
怒ってると言うか
照れてるよね
黒「まぁまぁ、そのへんにしといてやれ。そろそろバーベキューだぞ。」
と私の前から黒さんが移動してしまう
そして皆に注目される
うぅ
こういう人の視線は怖い…
怖くてうつむいてると
ふわっと
研磨くんが抱き締めてくれた
研磨「…あんま見ないであげてよ。怖がってるじゃん。」
犬「へ！？す、すんません！！！」
貴女「………ね、ここ…出たい」
くいっと研磨くんの服の裾を引っ張る
リエーフ「うわ、何あのしぐさ。可愛すぎる」
研磨「…ん、行こ。」
そして私たちは部屋をあとにした
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作者名：愛姫
| 作成日時：2020年2月12日 15時
