他校の君との恋物語【孤爪研磨】 (ページ15)

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第15話静かな家ページ15

家に帰るとシーンとしてた

たった一日誰かと過ごしただけでこんなにも寂しく感じるものなんだ

ルビー「にゃー」

と私の気持ちを察したのかいつもよりスリスリしてくるルビー

貴方「…また…静かなおうちになったねルビー」

一人ですみはじめて、もう五年。

寂しさなんて徐々に消えてた

というより

消してた

ただいまなんていっても

おかえりって言ってくれる人は居ない

私の親は小さい頃に私を捨てた

でもそれを認めたくなかったのか私は嘘をつき続けてきた

『あー、今二人とも海外なんだぁ』

『今週末一度帰ってくる』

なんて

嘘を積み重ねていって

最終的に寂しさなんて嘘で誤魔化してた

だから

高校生になったときにはもう何も感じなかった

学校も家も一人だから

でも部活だけは

楽しいと思えた

貴方「…私…どこで…間違ったのかな…ね…ルビー」

ルビーを抱きしめてなく

研磨くんに出会ってから、我慢してた何かがこうやって溢れてくる

貴方「うぅ」

私はいつまでこんな風になかなければいけないんだろう

あの時

私を捨てるんじゃなくて

消してくれたら良かったんだ