君の隣【乃木ルカ】 (ページ10)

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story10 ページ10

あれから数日私は今初校長室の前にいる。
ルカとのことを聞かれてから何となく気まずくて上手く話せないでいる。

でも良かったかもしれない。
ついに、私も闇の世界への一歩が来てしまったみたいだから。

貴方「…嫌…なのにっ……」

初「まなかさん、君には任務をして貰う。もちろん君に拒否権なんてないよ？しっかり働いて貰う」

そう不気味に微笑んだ初校長の顔が未だに忘れられない。
もう逃げることは出来ない。

明るい未来を期待することも出来ない。

止まらない涙を必死に止めようとしてみるけど止まらなくて
誰かに助けてって言いたいけど言えるはずもなくて

大切な人たちを巻き込みたくない。
こんな私を見てほしくない。

ル力「A……？」

貴方「っ！……ルカ……」

怖い。
これから黒に染まっていく私を見られるのが

あなたのそばに居続けるのがこわい

貴方「っ…見ないで…！来ないで…！！」

それでもゆっくり近づいてくるルカから私はゆっくり後ろへ後ずさる

どうして近づいてくるの。
どうして悲しい顔をするの？

ルカ「逃げないでっ…A、大丈夫だから」

ついに手首を掴まれてにげれなくなる
振りほどきたいのに振りほどけ無い。

甘えちゃいけないのに
振りほどいて貴方を守らないといけないのに

貴方「ごめっ……なさ……」

ルカ「大丈夫。何も悪くないよ」

私が泣き止むまでルカは頭を撫でてくれていた