君の隣【乃木ルカ】 (ページ37)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:27,069 hit

story37 ページ37

貴方「っ……ここは！」

長い廊下を走り抜け部屋に入るとボスらしい人と部下たちが待ち構えていた。

ここ、一度だけ来たことがある。
確かZのアジトの1つ。

「おや…これはこれはいつぞやの……白猫……それから…こんな子供が黒猫ですか…」

棗「蜜柑をどこやった」

「何の為にここまで奴らを追ってきたかは知りませんが、降ってわいた幸運といったとこなんでしょうかねぇ」

貴方「うるさいわね。早く蜜柑の居場所を教えなさい」

氷のアリスで刃をつくり、握りしめる。

殺しても構わない。

守れるなら…

ここで皆を失うぐらいなら

「シキくん、どの程度の力か…まずは小手調べといきましょうか」

貴方「っ…」

警戒した棗が即座に炎の壁を作り私達を守る。

すかさず私も参戦し相手の攻撃から皆を守る

「お前の相手は私よ」

その声の主を見た瞬間、足が震えた。

あのとき、私の名前を悲しそうに呼んだ女の人

私によく似た女の人

棗「A！！今は怯むな！！」

貴方「っ！！…な……つめ……」

女の人からの攻撃を棗が守ってくれる。

私も気を取り直して戦う。

でも大人に子供が勝てるはずもなく

かといってアリスの力は私達のほうが上だから負けもしない。

蜜柑「あっ…翼先輩！ルカぴょん！なつめ！A！」

貴方「っ？！蜜柑…、今は来ちゃっ……きゃっ」

余所見した私に容赦なく女の人が氷のアリスでツブテを飛ばしてくる。

お母さんかもしれない。
そんな気持ちが戦いを邪魔する。

守らないといけないのに