君の隣【乃木ルカ】 (ページ28)

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テスト当日

一時間目は、杏樹先生。

ナル「毎年、不正行為対策に心を痛めるのもアキアキなのですがー、やっぱり今年も僕なりに趣向凝らしてみました」

趣向ときいただけでクラス全員嫌な予感がしたらしい。
皆顔が青ざめてる。

ナル「みんな楽しんで、かつ、気に入ってもらえるとうれしいなー♡」

そして、例の問題とは

〖僕(鳴海先生)に対しての愛の手紙を書きなさい。〗

ナル「はい♡では試験スタート！！」

文字を書こうとして私の手が止まる。

真面目に試験受けても意味ないでしょう？

ついみんなの流れについていくとこだった。

…一言だけ……一言だけなら点数つかないよね。

2時間目

理科

岬「カンニングするなと言ってもきくお前達じゃないのは毎年のことで分かってる」

机に置かれたサボテンをぼーっと見つめてると足が生えて歩き出した。

なにこれ…

岬「なので今年は一人一つこの、監視役(サボテン)を付けることにした。不正行為を見つけたらその場で処罰が下るのでそのつもりで」

貴方「………先生、私のテスト用紙ビリビリにされました」

岬「……新しいのをやる。大量生産のひずみかちょっとそれぞれ性格に個性がある奴も出てきてな…」

み「こいつ今ウチの答え見てわらったーーっっ！！！？！」

テストどころではないのでは？

受けない私には意味ないのだけど。

貴方「…名前だけでいーや…」

三時間目

神野とセリーナ先生

このふたり組の前でふざける勇気があるものはすごいと思う。

私や棗でさえ大人しくしてるんだから。

棗は何を考えて受けてるんだろう。
私と同じで苦しかったりしてないかな。